西部開拓史を描く大作ドラマ
ストーリー:リンカーンの遺命によってアメリカを東西に結ぶユニオン・パシフィック鉄道の建設が始められた時、財界の巨頭バロウスは私腹を肥やすために工事を遅らせようと企て、博奕打のキャムポウ(ブライアン・ドンレヴィ)とその仲間ディック(ロバート・プレストン)を雇い、酒と女と博奕で工夫を誘惑し仕事を怠けさせた。ディックの軍隊時代の親友ジェフ・バトラー(ジョエル・マクリー)がバロウスの魔手から鉄道を救うため派遣された・・・。
出演:バーバラ・スタンウィック、ジョエル・マクリー、エイキム・タミロフ、ロバート・プレストン、リン・オーバーマン、ブライアン・ドンレヴィ、アンソニー・クイン、イヴリン・キース、ロン・チェイニー・Jr
★★★★★ 女性が主演の西部劇があるんだなあ
西部劇をかたっぱしから観ていた1年ほど前、「大平原」にであった。まず驚かされたのは女性が主役をつとめる西部劇があるということ。次に主役であるバーバラ・スタンウィックの魅力に打ちのめされた。可愛らしい郵便配達の娘から、夫と死に別れる人妻まで、女性の成長ぶりを見事に演じきっていた。共演のジョエル・マクリーだって、当時は相当な人気俳優だったろうに、その影がうすくすら感じられたものだ。ところで、スタンウィックとジョエル・マクリーは、本作を含め5本の映画で共演している。おすすめは「The Great Man’s Lady」(1942年)で、スタンウィックは17歳の少女から109歳の老婆までを演じている。「小さな大河ドラマ」といったおもむきで、女優バーバラ・スタンウィックの演技力を存分に堪能できる作品だ。
★★★★☆ 友情・愛情・スペクタクルが凝縮された良作
戦友でありながら敵味方の関係となってしまったジェフ・バトラーとディック・アレン。その2人がモリーを好きになってしまい三角関係となった3人の繊細な感情を描写しつつも、西部の鉄道建設やインディアンとの戦いといったスペクタクルと組み合わせて一本の映画にまとめているところがこの映画の醍醐味です。とても見ごたえのある映画だと思います。蛇足ですが、本作のように少し男勝りで元気な役柄のバーバラ・スタンウィックが好きです。インディアンとの戦いでは銃をガンガン撃ってます。西部劇で銃を撃つ女性が登場するのは珍しいのではないでしょうか。バーバラだからこそ絵になるシーンでした。
作品の詳細
作品名:大平原 |
原作名:Union Pacific |
監督:セシル・B・デミル |
脚本:ジェシー・L・ラスキー・Jr、ジャック・カニンガム、C・ガードナー・サリヴァン、ウォルター・デレオン |
公開:アメリカ 1939年5月5日、日本 1940年10月16日 |
上映時間:135分 |
制作国:アメリカ |
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