ラブ・コメディ

レディ・イヴ

旧約聖書のアダムとイヴのエピソードを基に ニューヨーク行きの豪華客船で繰り広げられる ロマンティック・コメディ!

ストーリー:蛇学者のチャーリー・パイク(ヘンリー・フォンダ)は南米での蛇狩りを終えて、帰国のため使用人マグジーと共に豪華客船に乗り込む。チャーリーはビール会社の御曹司 だが、蛇にしか興味がない世間知らず。金持ちからイカサマのカードゲームでお金を巻き上げている詐欺師一家の娘ジーン(バーバラ・スタンウィック)は一計を案じ、チャーリー をまんまと引っかけることに成功する。ところが2人は次第に引かれ合うようになり、チャーリーはある日ジーンに結婚を申し込む。一方幼い頃からチャーリーのお目付役をしてきたマグジー(ウィリアム・デマレスト)は危険を察知して、船長から手に入れたジーンたちの手配写真をチャーリーに見せる。その頃、父親に結婚のことを打ち明け、いそいそと待ち合わせのバーに現れたジーンは、口を噤んだままチャーリーが差し出す手配写真を見る。2人は傷ついた心のまま元の生活に戻る。そんなある日、ジーンは令嬢イヴとしてパイク邸に乗り込むことをもくろむのだった。

出演:ヘンリー・フォンダ、バーバラ・スタンウィック、ウィリアム・デマレスト、チャールズ・コバーン、ユージン・パレット、ジャネット・ビーチャー、メルヴィル・クーパー、ロバート・ダドリー、アーサー・ホイト、マーサ・オドリスコル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ プレストン・スタージェスの才気が爆発している

南米の河辺から映画は始まる。そこから直ぐに、ボートのような蒸気船の汽笛から、豪華客船の汽笛に繋がり、客船で待つ人々の横移動撮影がクレーンで上昇して、バーバラ・スタンウィックとチャールズ・コバーンの怪しげな会話を収めたところで、この映画は行けるなと確信。前半はこの豪華客船を舞台として、スクリューボール・コメディが展開される。ヘンリー・フォンダに纏わり付く女性達を、スタンウィックの手鏡の態で写し出し、彼女が辛辣な解説を加えるシーンが秀逸。フォンダ、スタンウィック、コバーン三人のポーカーシーンで、コバーンが次々と繰り出すイカサマを、スタンウィックが次々と防いでいく手際の鮮やかさ。次の舞台はフォンダの実家である豪邸。豪勢なパーティー会場で、フォンダが転倒するギャグをクドイ位に繰り返す。スタンウィックとフォンダが並んで騎乗する移動撮影のワンカットが格好良い。そして舞台はハネムーン中の列車の中へ。稲光が写り、蒸気機関車が凄まじい勢いで疾走するカットが繰り返される度に、スタンウィックの告白が度を超していくという、クレージーな展開が強烈。最後の舞台は再び客船。再びフォンダは転倒し、ご都合主義的に映画は見事に収束する。ラストカットのオチも粋。タイトルロールのスタンウィックの素晴らしさには見惚れた。美しく、貫禄もあり、堂々たる演技が凄い。その表情からは長澤まさみを想起。フォンダの長身を持て余したような、ヌーボー感も良い。コバーンを始めとして、周囲を分厚く固めるベテラン俳優陣が揃って見事。それを引き出したスタージェスの演出力には舌を巻く。撮影は屋内シーンも屋外シーンもセット撮影。全てのショットがバッチリと決まっていて、隙が無い。豪華客船の背景のスクリーンプロセスの違和感の無さが印象的。スタージェスと言えば『結婚五年目』が有名だが、個人的にはスタンウィックの素晴らしさ、ショットの見事さ等から、断然こちらを推す。

作品の詳細

作品名:レディ・イヴ
原作名:The Lady Eve
監督:プレストン・スタージェス
脚本:プレストン・スタージェス
公開:アメリカ 1941年2月25日
上映時間:93分
制作国:アメリカ
Amazonで探す
Amazonプライムで視聴する(字幕版)
Amazonプライム30日間無料体験を試す
楽天市場で探す

関連作品

  1. ビューティフル・ガールズ

  2. おいしいオトコの作り方

  3. ステイ・フレンズ

  4. 婚活 365日!

  5. ペーパータウン

  6. プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角

PAGE TOP