ドラマ

長距離ランナーの孤独

“怒れる若者たち”を代表する作家アラン・シリトーの原作・脚本で、1960年代ブリティッシュ・ニューウェーヴの鬼才トニー・リチャードソンの監督作品

ストーリー:低賃金で働かされ、あげくの果ては癌で逝った父親。男遊びにうつつをぬかす母。ノッティンガムの労働者階級の家に生まれ育ったコリン・スミス(トム・コートネイ)の日常は、転んでもただでは起きない。ある日、友人マイク(ジェームズ・ボーラム)と現金の入った手提げ金庫を盗んだかどで、少年院に入っていたコリン・スミスは、院長(マイケル・レッドグレイヴ)にその運動能力を買われ長距離走の選手に選ばれる。院長は近々行われる名門パブリック・スクールとの対校クロスカントリー・レースで相手側に一泡ふかせ、自らが統治する少年院の栄誉を得たいのだ。当初、反抗的だったコリンだが、将来はオリンピック選手にもなれると示唆され、まんざらでもない。ある日を境に一人早朝練習を重ねる。そして大会当日、トップでゴールに入ってくるが・・・。

出演:トム・コートネイ、マイケル・レッドグレイヴ、ジェームズ・ボーラム、エイヴィス・バネイジ、トプシー・ジェーン、トプシー・ジェーン、ピーター・マッデン、ジェームズ・フォックス、アレック・マッコーエン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 怒れる若者たち

「怒れる若者たち」(Angry Young Men)のアラン・シリトー原作。「土曜の夜と日曜の朝」が労働者階級の日常生活を丹念に描写し、若者の積もり積もった鬱憤や怒りを描いていたのに対して、本作品はいささか現実から遊離した趣があります。ひたすら走る主人公の脳裏に貧しい家庭や恋人のこと、間抜けな犯罪など 忌まわしい記憶が浮かぶのですが、テンポ良くその挿入の仕方が上手いと思いました。有名なラストのコートネィの顔を見るとなぜか感動がこみ上げてきます。いくつかのイギリス映画の主人公の顔が脳裏に浮かびイギリス人の反骨精神はかくあるものかと思わせます。現実ではなかなかこうはいかないでしょうけどね。

作品の詳細

作品名:長距離ランナーの孤独
原作名:The Loneliness of the Long Distance Runner
監督:トニー・リチャードソン
脚本:アラン・シリトー
公開:イギリス 1962年9月21日、日本 1964年6月12日
上映時間:104分
制作国:イギリス
Amazonで探す
Amazonプライム30日間無料体験を試す

関連作品

  1. パーマネント ミッドナイト

  2. ナイロビの蜂

  3. クイーンギャング 怒りのリベンジ・ライド

  4. 仮面の報酬

  5. 赤い航路

  6. 博士と彼女のセオリー

PAGE TOP