さんざめくパリの夜に愛が踊り、胸がときめき、心がとろける
ストーリー:虫眼鏡で探さねば判らぬようなヨーロッパの小国マーショヴィア公国のダニロ大尉(モーリス・シュヴァリエ)は銘打っての色事師を以て自認していたが、その国の富のなかば以上を所有する募婦マダム・ソニア(ジャネット・マクドナルド)にだけは綺麗に肘鉄を食らった。ソニアはしかし内心ダニロに心を引かれていたのでダニロがあまりあっさりあきらめてしまったことが憂鬱だった。その憂鬱が積もって彼女は国を出てパリに去った。マーショヴィアを背負う大富豪と知ってソニアの周囲には求婚者が雲集した。万一彼女が外国人と結婚してその富を国から引き上げたらマーショヴィア国は破産である。種々協議の結果密かに特使をパリに送ってマダム・ソニアに求婚させ首尾よく彼女を本国へ連れ戻す事に決定、その特使の白羽の矢は見事ダニロ大尉に当たった・・・。
出演:モーリス・シュヴァリエ、ジャネット・マクドナルド、エドワード・エヴェレット・ホートン、ウナ・マーケル、スターリング・ホロウェイ
★★★★★ 小道具を使った演出が楽しい
ミュージカルとしてだけでなく、洒落たセンスを持ったコメディでもあります。特に最高なのは小道具を使った演出。ジャネット・マクドナルド扮するソニアがダニロを思って日々をすごすシーンを日記を使って表現しています。この洒落たアイディアが実に素晴らしいです。他にもダニロが仕える王様と王妃とのからみで使ったサーベルなど、小道具を使ってこんな笑いが取れるとは驚きでした。そのアイディアの宝庫のようなルビッチ監督の演出に脱帽です。
作品の詳細
作品名:メリィ・ウィドウ |
原作名:The Merry Widow |
監督:エルンスト・ルビッチ |
脚本:エルネスト・ヴァホダ、サムソン・ラファエルソン |
公開:アメリカ 1934年10月11日 |
上映時間:99分 |
制作国:アメリカ |
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