サイレント時代から活躍し、36歳の若さで引退したハリウッドを代表する伝説の大女優グレダ・ガルボ主演の傑作コメディ
ストーリー:ソビエト連邦商務局から、3人の使節ラツイニン、イラノフ、ブルジアノフがパリへ派遣された。ソ連が帝政貴族連から没収した貴金属類売却の使命を果たしにやって来たのである。これを知ったのがホテルボーイになっている、かつてのスヴァナ伯爵夫人(アイナ・クレア)の侍僕だったラコーニンである。彼の注進で宝石奪還を謀る伯爵夫人は、愛人のレオン(メルヴィン・ダグラス)に一切を任せた。レオンは3使節をまるめ込み、軟化させてしまった。この状報にソ連本国では、特別全権使節を派遣した。これが赤ん坊の時から共産主義をたたき込まれた模倣党員ニノチカ(グレタ・ガルボ)である・・・。
出演:グレタ・ガルボ、メルヴィン・ダグラス、アイナ・クレア、シグ・ルーマン、フェリックス・ブレサート、アレクサンダー・グラナック、ベラ・ルゴシ
★★★★★ 共産主義VS資本主義のコメディ
一度は見たかったグレタ・ガルボの映画。やはり歴史に残るだけの女優でした。チャーミングですよ。レストランでの大笑いは別人のようでした。本来、シリアスなテーマですがパリという舞台での展開がユーモアを自然でお洒落なものにしていますね。古き良き時代のセンスが光る映画です。
★★★★☆ 思い出は検閲できないさ
この作品が公開された1939年昭和14年はナチスがポーランドに侵攻し第二次大戦勃発、ノモンハン事件、ソ連がフィンランドに侵攻した冬戦争の年。スターリンの大粛清でソ連が理想国家ではなく新たな独裁国家である事が明らかになってきた頃の作品。脚本に加わっているユダヤ系ドイツ人のビリー・ワイルダーは6年前の国会議事堂放火事件の時ドイツからアメリカに逃れてきた。風刺が効いたセリフやソ連社会の描き方は命がけの体験から生まれたんだな。
作品の詳細
作品名:ニノチカ |
原作名:Ninotchka |
監督:エルンスト・ルビッチ |
脚本:メルヒオル・レンジェル、チャールズ・ブラケット、ビリー・ワイルダー |
公開:アメリカ 1939年11月9日、日本 1949年11月8日 |
上映時間:110分 |
制作国:アメリカ |
製作費:140万ドル |
興行収入:230万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |