“007”のようなアクション派ではない頭脳派スパイの活躍を描いたサスペンス
ストーリー:ロンドン郊外の野原で遊んでいた二人の少年が、外国人スパイ、マッキー(ジョン・ヴァーノン)とその愛人シイル(デルフィーヌ・セイリグ)に誘拐された。誘拐された少年の父親ジョン・タラント(マイケル・ケイン)は英国諜報機関の破壊工作員として、国際的な武器密輸の調査に当たっていた。シイルという女が密輸組織に関係があることをつきとめたタラントは、前科者を装い彼女のアパートを訪ねるが追っ払われてしまう。そのとき隣室にいたマッキーはタラントをカメラに収めていた・・・。
出演:マイケル・ケイン、ジャネット・サズマン、ドナルド・プレザンス、ジョン・ヴァーノン、デルフィーヌ・セリッグ、ジョセフ・オコナー、クライヴ・レヴィル、ジョス・アクランド、キャサリン・シェル、エドワード・ハードウィック、モーリーン・プライアー
★★★★☆ 待望のDVD化
爆発的人気で世界中に多くの亜流を生んだ007シリーズの向こうを張って作られた数多くのスパイものの一つ。ヨーロッパを舞台にハリー・パーマー・シリーズで名を売ったマイケル・ケインを主演に迎え、ドン・シーゲル作品の常連ジョン・バーノンを悪役に配した地味ながらも手堅いサスペンスアクション。冒頭で主人公のタラント(ケイン)の子供がマッキー(バーノン)に誘拐されるシーンがあるが、この時軍服を着て子供を信用させようとしたのに子供が靴(グッチのローファー)を観て偽軍人だと見破ってしまう。バーノンの眼の色もなぜか不気味で、このシーンが妙に印象に残っています。クライマックスのオランダの風車でのアクションシーンには当時流行ったイングラム・サブマシンガンが使われていて、監督の武器マニア度にも感心したものです。名優ドナルド・プレザンスも出ています。
作品の詳細
作品名:ドラブル |
原作名:The Black Windmill |
監督:ドン・シーゲル |
脚本:リー・ヴァンス |
公開:アメリカ 1974年5月17日、日本 1975年4月12日 |
上映時間:106分 |
制作国:イギリス |
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