推理作家と美容師ジゴロ。二大名優が仕掛ける究極の騙し合いゲーム!
ストーリー:ロンドン郊外の大豪邸で暮らす高名な老推理作家のワイク(ローレンス・オリヴィエ)は、妻の不倫相手である美容師のマイロ(マイケル・ケイン)を自宅に呼び出し、思わぬ提案をする。浪費家の女房を譲るかわりに、泥棒に扮して壁の隠し金庫に保管された宝石を盗み出して欲しい。宝石には多額の保険がかけられており、双方に利益がある。妻が留守で、使用人も休暇中の今夜がチャンスなのだと。懐が寂しいマイロは、ワイクの筋書き通りに酔狂な完全犯罪計画を実行するが・・・。
出演:ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン、アレック・コーソーン、アレック・コーソーン、アレック・コーソーン、テディ・マーティン
★★★★☆ ミステリー映画の秀作だ。
もはや古典の部類に入るであろうミステリー映画の秀作だ。極上のミステリー映画の常として、今作未見の方は、このレビューも含めて、一切の情報を入れずに鑑賞に臨むことを強くお勧めする。製作年度が旧い作品ながら、アマゾンでの購入者の方が多く、多くの方に支持されていることがよくわかる。二人の会話により進行する内容だが、二大名優の最上のパフォーマンスにより、想像力を掻き立てさせられ、俳優の力量が映画のクオリティを高めている。舞台劇の映画化だが、映画ならではの映像の見せ方により、ユーモアとサスペンスの転調を楽しめ、鑑賞者自身も謎解きを解いていくような作りになっている。冒頭のクレジットロールからして大仕掛けが仕込まれている作品だが、徹底したミステリー映画を作るこだわりに製作陣の熱き思いがくみ取れる。イギリス流のスタイリッシュな作品の風格は、主演二人による紳士然とした佇まいにより産み出され、上質な映画の形容がふさわしく、最良の映画鑑賞のひと時を味わえるであろう。ブルーレイ画質は、年代の古い作品ながらしっかりとした映像の再現がなされ、価格に見合った画質であった。良質なミステリー映画に出会えなくなった昨今だが、こうした作品を鑑賞すると、”砂の器””チャイナタウン”といった邦画洋画の同ジャンルの過去の名作を再見したくなる。
作品の詳細
作品名:探偵<スルース> |
原作名:Sleuth |
監督:ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ |
脚本:アンソニー・シェーファー |
公開:アメリカ 1972年12月10日、日本 1973年5月19日 |
上映時間:138分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
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