ドラマ

エデンの東

旧約聖書の「カインとアベル」を下敷きにしたジョン・スタインベックの原作を、名匠エリア・カザンが監督したジェームス・ディーンの本格デビュー作

ストーリー:1917年、カリフォルニア。農場を営むアダム(レイモンド・マッセイ)にはアーロンとキャル(ジェームズ・ディーン)という2人の息子がいるが、温厚な兄アーロンがアダムにかわいがられる一方、問題児であるキャルはいつも孤独を感じ、父親や兄との間でけんかが絶えない。ある夜、激昂したキャルは、アダムが隠し続けてきたが自分が突き止めた、自分と兄の母親ケイトが別の町で生きているという事実を暴露。それを知ったアーロンは、アダム以上に激しく動揺してしまい・・・。

出演:ジェームズ・ディーン、リチャード・ダヴァロス、レイモンド・マッセイ、ジュリー・ハリス、ハロルド・ゴードン、ロイス・スミス、バール・アイヴス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 永遠の名画

何度も見ても新鮮であり、時代背景で家族のこと、兄弟の考えなどが分かる名画である。そして、俳優のジェームズ・ディーンの演技の素晴らしさは色あせることがない。それはデーンの表情の素晴らしさである。一つ一つの場面のディーンの表情は変化に富んでいて輝いているように見える、陰の部分、優しい表情の変化、こうした演技はデーンの特徴でありしかもそれが自然にでてくるところがすばらしい。それと映画の場面の景色の自然がよい。

★★★★☆ 不滅の青春映画

原作がある映画としては、雰囲気を壊さないまま成功した映画だと思う。映画として使った部分は原作の最後の数章だ。父の双子への偏愛はその母親に対する憎悪の裏返しとなって兄弟を引き裂いていく。同じ少女に抱く愛にもかげりをもたらし、ついには家族を破滅寸前にまで追い込む。なんと言っても見所は若くしてこの世を去ったJ・ディーンのナイーブな演技に尽きる。人間にとって、自分がいかに愛されたか、あるいは愛されたいか、そして自分の愛を受け止めてくれる器があることがどんなに大切な事か。胸に迫る映画だ。

作品の詳細

作品名:エデンの東
原作名:East of Eden
監督:エリア・カザン
脚本:ポール・オズボーン
公開:アメリカ 1955年3月9日、日本 1955年10月14日
上映時間:115分
制作国:アメリカ
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