ドラマ

クリーブランド監禁事件 少女たちの悲鳴

強姦、妊娠、暴力、流産… 11年間、私は地獄にいた

ストーリー:米オハイオ州クリーブランドのある田舎町。学歴もなく、職もない若くて未熟なシングルマザー、ミシェル(タリン・マニング)は、愛する息子ジョーイに大怪我を負わせてしまい、行政の保護下におかれた。そんなある日、ジョーイの今後にかかわる大切な審査に遅刻しそうになったミシェルは、店で偶然出会った男カストロ(レイモンド・クルツ)の誘いを受け、車で送ってもらうことに。だが、カストロはミシェルをそのまま自宅へ連れ込み、ロープで縛り上げ、監禁。その後、アマンダ、ジーナも拉致され、女性3人が10年以上にわたってカストロの悲惨な性奴隷となる。

出演:タリン・マニング、レイモンド・クルツ、ケイティ・サリフ、サマンサ・ドゥローク

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 実話原作の良作

パッケージから受ける印象はB級ホラーのそれですが、内容は非常にリアルな実際の事件を再現したドラマであり、生還後の主人公・ミシェルさんの前向きな生活も描かれていて感動もあります。ミシェルさんは最初の監禁被害者であり、最長の11年間もの監禁生活を余儀なくされた、最も悲惨な一人。犯人からの虐待ぶりは目をそらしたくなるようなものばかりで、よく精神の崩壊をきたさなかったなと思うばかりです。しかも、後に監禁された二人の少女と異なり、ミシェルさんは貧困層の出身で親権問題を抱えたシングルマザーだったこともあり、市民の捜索運動や情報呼びかけはされず、ただの「親権放棄したヤンママの失踪」で片付けられていたのが特にむごい。発見されるまでその状態だったので、愛する息子は既に養子縁組されてしまい再会できず、家族は地元を離れており疎遠、しかも一緒に苦難を乗り越えた他の二人は「もうあんな事件は忘れたい」とあまり会いたがらない。これでもかというくらい、ミシェルさんが孤独なのが事件そのものよりも突き刺さりました。でも、事件によって彼女のそのむごさを知った看護師さんやFBI捜査官が彼女に協力を惜しまなかったことが、皮肉なことに救いになっている。「私は11年間を奪われたが、それを取り戻した」という彼女の法廷での発言は、決して諦めなかった彼女が得た自信、そして新たな友人達のことを指していたのでしょうね。女性への暴行がかなり含まれているので万人にはおすすめできませんが、極限状況に長期間おかれた女性の不屈のサバイバルものとして、かなり真に迫った良作でした。

作品の詳細

作品名:クリーブランド監禁事件 少女たちの悲鳴
原作名:Cleveland Abduction
監督:アレックス・カリムニオス
脚本:ステファン・トルキン
公開:アメリカ 2015年5月2日
上映時間:88分
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