ブロードウェイでヒットした舞台劇を、巨匠F・キャプラが映画化したスリラー・コメディの快作
ストーリー:新妻を披露するため、二人暮らしの老伯母たちを訪ねた演劇評論家のモティマー(ケイリー・グラント)。ところがこの二人には、“貸間あり”の新聞広告で釣った身寄りのない老人たちを、毒入りワインで殺し続けている“困った秘密”があった。伯母たちの犯罪を知ったモティマーは、激しく動揺する。しかもそこに殺人癖のある精神異常者と怪しい整形外科医が新しい死体を連れて現れ、事態はさらにややこしい方向に・・・。
出演:ケイリー・グラント、プリシラ・レイン、ジョセフィン・ハル、ジーン・アデーア、レイモンド・マッセイ、ピーター・ローレ、ジャック・カーソン
★★★★☆ センスあるドタバタコメディ
もともとは舞台劇だそうで、映画の大半が豪邸の一室でおわる。セリフも舞台劇らしくなるが、遺漏なく作られているから、予備知識がなくてもかまわない。ストーリーで引っ張っていくのではなく、登場人物の性格や演技で見せる映画だ。ドタバタコメディで、ふざけまくっているが、野暮ったくない。老嬢姉妹はかわいらしい。ルーズベルト大統領のつもりの、姉妹の甥っ子の名前がテディであるとか、独身主義のケーリー・グラントの結婚とか、フランケンシュタインのソックリさんとか、笑いの定石ともいえるが壷にはまっている。よくできたコメディは、古いものでもおもしろく見ることができる。個人的には、ジョン・アレキサンダーの演技に、おかしみを感じた。
作品の詳細
作品名:毒薬と老嬢 |
原作名:Arsenic and Old Lace |
監督:フランク・キャプラ |
脚本:ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン |
公開:1944年9月1日 |
上映時間:118分 |
制作国:アメリカ |
製作費:120万ドル |
興行収入:480万ドル |
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