最高裁判事が体得した秦の裁きとは・・・
ストーリー:紡績工場で働くディルグ(ケーリー・グラント)は身に覚えのない放火と殺人容疑で逮捕されてしまう。しかし、彼は汚名を晴らすべく決死の思いで脱走し、友人ノラ(ジーン・アーサー)の家に逃げ込む。ところが、次期最高裁判事と目されるライトキャップ博士(ロナルド・コールマン)も時を同じくしてそこに住み始めたところだった。困ったノラは無実を信じ博士に庭瀬として紹介し匿う。画して判事と容疑者という不思議な共同生活が始まるが・・・。
出演:ケーリー・グラント、ロナルド・コールマン、ジーン・アーサー、エドガー・ブキャナン、グレンダ・ファレル、チャールズ・ディングル、クライド・フィルモア、エマ・ダン、レックス・イングラム、ロイド・ブリッジズ
★★★★★ R・コールマンの魅力
本作は、日本劇場未公開作品。隠れた名作だと思います。予告編集は、「関連?」と、ちょっと首をかしげるような組み合わせ。本作では、主演のC・グラントよりも、R・コールマン「心の旅路」に魅了されてしまいました。洒落て面白いと思ったのは、実生活においてもR・コールマンのトレード・マークになっていた髭について語る台詞と、あご髭を剃るシーンが憎い演出。二人の男性から愛されるJ・アーサーが魅力的で、特に男性用のパジャマ姿のシーンが可愛らしい。「ジャイアンツ」「シェーン」のG・スティーブンス監督作品で、アカデミー賞に多くの部門でノミネートされたのに、日本で公開されなかったのが謎です。映画の冒頭は、サスペンスフルな展開で緊迫感がありました。冤罪をきせられたディルグ(C・グラント)、次期最高裁判事と目されるライトキャップ教授(R・コールマン)、ディルグをかくまう幼馴染のノラ(J・アーサー)との奇妙な同居生活が始まります。ハラハラのサスペンスと、粋なラブ・コメディーが融合された作品。堅物の教授(R・コールマン)が、ノラによって懐柔されていく姿が微笑ましく、心奪われました。ラストの恋の結末は、公開ギリギリまで迷った末の選択だったとのこと。映画の原題は「THE TALK OF THE TOWN」。
作品の詳細
作品名:希望の降る街 |
原作名:The Talk of the Town |
監督:ジョージ・スティーヴンス |
脚本:デイル・ヴァン・エヴェリー、アーウィン・ショウ |
公開:アメリカ 1942年8月20日 |
上映時間:117分 |
制作国:アメリカ |
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