夜、月明かりをあびると体じゅうの肌絵が動きだし、2000年後の宇宙ドラマを演じだす・・・
ストーリー:NYから姉夫婦の住むカリフォルニアを目指しているウィリー(ロバート・ドライヴァス)は、湖のほとりでカール(ロッド・スタイガー)という男に声をかけられる。雑誌を切り抜きをウィリーに示し、この家を探している、と言うカールの手にはいれずみが彫られていた。カールは服を脱ぎ、全身に描かれた肌絵を見せ、未来から来たフェリシア(クレア・ブルーム)という女が描いた、と伝える。そしてサーカス団で働いていた自分とフェリシアの出会いから語り始めるのだった。暑い日に散歩をしていたカールはフェリシアに招かれ、「肌に絵を描きます」という看板が掲げられた家に上がる。カールの手にバラを、胸にライオンを描いたフェリシアは、自分の生きてきた時間を描いたと話す・・・。
出演:ロッド・スタイガー、クレア・ブルーム、ロバート・ドライヴァス、ドン・ダビンズ、ジェイソン・エヴァーズ、ティム・ウェルドン、クリスティーヌ・マチェット
★★★★☆ 時を越えて未来をのぞこうとする人間は、答えのない問いに向き合わなければならない
実に不思議な味わいのある作品で、観る人によって感想が大きく変わるのではないかと思います。私は時空間を超越して人間の業とか、輪廻とか、因縁めいたものを表現したのかなと感じたのですが、観る者にそうした問いかけをさせるプロットをどうやって作ったのかなとも思わせます。原作のレイ・ブラッドベリは、とかくSF文脈で語られることが多い作家ですが、映画化された作品などを観ても科学的な裏付けのあるハードなものは皆無といってよく、むしろファンタジーを得意にしている人だと思っています。これは、その代表的な作品だと思います。
作品の詳細
作品名:いれずみの男 |
原作名:The Illustrated Man |
監督:ジャック・スマイト |
脚本:ハワード・B・クライチェック |
公開:アメリカ 1969年3月26日、日本 1969年6月7日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
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