アドベンチャー

黒騎士

ウォルター・スコットの有名な騎士道小説『アイヴァンホー』の映画化

ストーリー:12世紀の英国。獅子王リチャードを戴くサクソン人のアイヴァンホー(ロバート・テイラー)は王がジョン親王と側近のノルマン人のために監禁されたことを知って、自ら釈放の身代金調達を決意した。ある日彼はシャーウッド森で、アシュビーの武術大会に向かうボア・ギルベール(ジョージ・サンダース)にあい、彼がノルマン人であることを知りつつも、父セドリック卿の館に案内してやった。アイヴァンホーは父から勘当を受けている身だったが、父と、館にかくまわれているアイヴァンホーの愛人ロウエナ(ジョーン・フォンテイン)姫は、暖かくボア・ギルベールを迎えた。翌日アシュビイに向かったアイヴァンホーは、道中ボア・ギルベールの部下から脅迫されていたユダヤ人アイザックを救ったことから、この男は身代金調達を引き受けて出た。男の娘レベッカ(エリザベス・テイラー)は、ひとめでアイヴァンホーの男らしさに引き付けられてしまった。武術大会ではアイヴァンホーはジョン親王側の騎士を次々に破ったが、ボア・ギルベールとの一騎打ちで重傷を負い、レベッカに看とられつつシャーウッドの森へ逃れた・・・。

出演:ロバート・テイラー、ジョージ・サンダース、ジョーン・フォンテイン、エリザベス・テイラー、エムリン・ウィリアムズ、ロバート・ダグラス、フィンレイ・カリー、フェリックス・アイルマー、フランシス・デ・ウルフ、ガイ・ロルフ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ エリザベス・テイラーが美しい

この映画は、12世紀のイングランドの王リチャード1世に仕えた騎士アイヴァンホーの物語。有名な小説の映画化だが、今ひとつ、格調とリアリティに欠けるきらいはある。しかし、見せ場である二度の騎士同士の対決シーンはやはり迫力があり、見応えがある。ロバート・テイラーの美男剣士ぶりもさすがで貫禄たっぷりだ。ジョーン・フォンテーンの王妃も素晴らしく気品があって美しい。ちなみにジョーン・フォンテーンは、姉のオリヴィア・デ・ハヴィランド共々日本の東京生まれで戦前は日本に住んでいたことがあるらしい。しかし、この映画の見所はやはり当時19歳のエリザベス・テイラーの美人ぶりだろう。カラー映画ということもあり、彼女(ユダヤ人の娘でアイヴァンホーに恋する少女役)が登場してから突如画面が華やかになる。テイラーの出演は、美しさの頂点と思われる「陽のあたる場所」の翌年の作品だけに美しさが際立っており、ジョージ・サンダース扮するギルベールが一目ぼれしてしてしまうのも当然だと思わせる。この頃はまだほっそりとしていて後の貫禄は微塵も無く、けなげでただ美しいの一言。肝心の画質だが、ごく普通で充分満足のいく画質、傷等もない。少々高いので二の足を踏むが、エリザベス・テイラーに興味のある方は買って損はないと思います。

★★★★☆ エリザベス・テイラーもさることながら、戦いのシーンに見入ってしまう

この映画の見どころはなんと言ってもエリザベス・テイラーであることは間違いありませんが、それだけではありません。まず城を舞台にしたサクソンとノルマンの戦いの場面で放たれる矢の数が凄まじいのです。当時はCGなんかないでしょうから本物の矢だと思うのですが、どうやって撮ったのか誰か教えて欲しいものです。また矢尻がなくても当たると痛いはずで、兵士役の人たちは大変だったんじゃないかと思いました。そしてアイヴァンホーとボアギルペールとの戦いもすごかったです。アイヴァンホーは斧、ボアギルベールは鎖付き棍棒で戦うのですが、決着が付く頃の二人の盾がボコボコになっているのです。馬に乗って体勢が安定しないなか相手の攻撃を受け止めるだけで相当の技術が必要ですし、その結果の盾のヘタレ具合が戦いをリアルに感じさせました。

作品の詳細

作品名:黒騎士
原作名:Ivanhoe
監督:リチャード・ソープ
脚本:イーニアス・マッケンジー、ノエル・ラングリー
公開:アメリカ 1952年7月31日、日本 1952年10月23日
上映時間:106分
制作国:アメリカ
製作費:380万ドル
興行収入:1000万ドル
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