復讐は俺に任せろ
ストーリー:警官が自殺した。ダンカンというその警官はギャングと内通していたのだ。ところがダンカンの妻は警察に嘘の報告をし、遺書を利用してギャングをゆすっていたのだった。殺人課のバニオン(グレン・フォード)は疑惑を捜査し始めるが、警察上層部にもギャングの勢力が及び、圧力がかかり捜査から外された上、妻を殺されてしまう。復讐を誓ったバニオンは、たった一人で巨大組織に立ち向かう・・・。
出演:グレン・フォード、グロリア・グレアム、ジョスリン・ブランド、リー・マーヴィン、キャロリン・ジョーンズ、ジャネット・ノーラン、アレクサンダー・スコービー
★★★★★ リー・マーヴィンの放つ暴力の匂い
ドイツにおいては『メトロポリス』を始めとした超大作を作り続けてきたフリッツ・ラング監督ですが、ハリウッドに渡ってからはB級映画が中心で、自身の思い通りにはゆかない企画やキャストの作品も数多くあったようです。しかし53年に公開されたこの作品は、ハード・ボイルドの魅力に満ちた興奮度の高い傑作であると言えます。家族が犠牲となり復讐の鬼となった刑事を演じるグレン・フォードと、暴力の匂いをプンプン放っているリー・マーヴィンとの対決が、緊張感を保ったままラストまでなだれ込んでゆきます。また、グロリア・グレアム演じるちょっと頭の足りない情婦のキャラクターが秀逸ですが、後半リー・マーヴィンが沸騰したコーヒーを彼女に浴びせかけるシーンは、間接的な描写ながら凄まじい迫力を感じさせます。
作品の詳細
作品名:復讐は俺に任せろ |
原作名:The Big Heat |
監督:フリッツ・ラング |
脚本:シドニー・ボーム |
公開:アメリカ 1953年10月14日、日本 1953年12月6日 |
上映時間:89分 |
制作国:アメリカ |
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