突如襲いかかるメディアの暴力、男に残された武器は、唯一「真実」のみだった
ストーリー:ローゼン(ボブ・バラバン)率いるFBI特捜班は、6ヵ月間行方不明となっているマイアミ港湾労働組合のリーダー、ジョセフ・ディアスの捜索に乗り出す。マイアミ・スタンダード紙は、重要参考人として港湾内で酒の卸商を営むマイケル・ギャラガー(ポール・ニューマン)の名前が挙がっていると報じるが、それは、ローゼンが同紙の女性記者ミーガン・カーター(サリー・フィールド)を罠にはめ記事にさせたものだった。その結果、ギャラガーはローゼンの思惑どおり窮地に陥ってしまう・・・。
出演:ポール・ニューマン、サリー・フィールド、ボブ・バラバン、メリンダ・ディロン、ルーサー・アドラー、バリー・プリマス、ジョセフ・ソマー、ウィルフォード・ブリムリー、ドン・フッド
★★★★☆ ビールを我等に
権力やマスコミの横暴に対して、インテリジェンスを武器に、クールに、大胆に戦いを挑む。そんな主人公の役柄は反骨精神の塊と言えるポール・ニューマンの姿と重なりあう。激情にかられることなく、ヒロイックに破滅的な手段を選ぶことなく、したたかな戦術を駆使して相手を罠にはめていくストーリーはとてもスリリングだ。しかし僕が見てほしいのは船上のランチや、場末(たぶん)のバーでのディナー・シーンです。きどらない、しゃれた上質の会話です。そして、喉が渇けばさりげなくビールを手に。そんな普通の生活の中でポール・ニューマンを気取ってみたくなるシーンがたっぷりあって僕はうれしくなるのです。とにかく繰り返し見てまっとうな大人になりましょう。
作品の詳細
作品名:スクープ 悪意の不在 |
原作名:Absence of Malice |
監督:シドニー・ポラック |
脚本:カート・リュードック |
公開:アメリカ 1981年12月18日、日本 1982年2月20日 |
上映時間:116分 |
制作国:アメリカ |
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