スリラー

不意打ち

エレベーターに閉じ込められた未亡人の恐怖と絶望をスリリングに描く!

ストーリー:ある夏の週末、うだるような暑さの中で未亡人が自宅のエレベーターに閉じ込められてしまう。電気系統の故障で床面から3メートルほど上昇して止まったエレベーターは、やがて拷問部屋と化し、夫人は恐怖と絶望の淵に追い込まれる。助けを求め、非常ベルを鳴らす夫人。しかし、それを聞きつけてやってきたのはアル中のホームレスだった。彼は売春婦を連れ込み、続いて不良の3人組が侵入。手当たり次第に屋敷を荒らし、残虐な行為を重ねる3人。そして、ついに死者が出てしまう・・・。

出演:オリヴィア・デ・ハヴィランド、アン・サザーン、ジェフ・コーリイ、ジェームズ・カーン、スキャットマン・クローザース、ジェニファー・ビリングスリー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ラストが凄い

足の悪い女性の家に悪漢が入ってきて好き放題するという非常に嫌な映画ですが、その分ラストのカタルシスが凄いというか・・・面白かったです。

★★★★★ 崩れ去る日常

日常が崩れ去るのは一瞬の事だ。隙があったのかもしれない、それとも非日常への憧れがあったのかもしれない。それがどんな結果をもたらすか知らずに。家の中、エレベーターに閉じ込められた一人の女。そこに入ってくる浮浪者たちだ。だがその内に横暴で、傍若無人な若者たちから成る強盗グループもやって来ては事態はもっと悪い方向に転がっていく。籠の中に囚われた女の眼前で、平和と愛の象徴だった我が家が荒らされ、破壊されていく。イントロからして不穏の演出が素晴らしく、物語に引き込まれる事は間違いない。さらりと街の光景が描写されているが、平和なはずの郊外に不安の種が転がっている。作中で描かれている世界は「普通の人々」たちの営みの中にある。映画は彼らの持つ「無関心さ」こそが悲劇をもたらすと語っている。映画の中ではあらゆるパーツが、要素が一つずつドミノの様に連鎖して登場人物を悪夢の中に放り込んでいく。気づいた時にはもう遅い。彼らは引き返す事のできない所に立たされている。ソリッドシチュエーションスリラーの走りと言ってもいいだろう。ただし後に登場する作品が有名俳優を起用して大掛かりな仕掛けを看板にしている。言葉ばかりの「新感覚」をお題目にしてスーパーヒーロー、スーパーヒロインを主役に娯楽に徹しているのとは正反対に、本作は昼下がり、誰の身にも起こり得る悪夢をねちっこい描写で描いている。そこで恐怖に染まった表情を浮かべているのは我々と同じ「人間」であるのだ。

★★★★☆ オリヴィア・デ・ハヴィランドの晩年のサスペンス映画。

高校時代に友達仲間内では話題に上ったスリル満点のサスペンス映画。オープニングから不気味な香りが漂っていて、腰を痛めている女主人公が登場。小さい家庭用エレベーターを使って移動する毎日。うだるような暑い日、息子が自殺を仄めかす手紙を置いて去った後、電気系統の故障から地上3mくらいの所で女主人公はエレベーター内に閉じ込められてしまう。流れ落ちる汗の中、助けを求めるベルを鳴らしても、殆どの人は無関心。やって来たのはホームレスの男。女主人の様子を見て、これ幸いと室内を漁り始める。やがて知り合いの娼婦も連れてきて金目のものを持ち去ろうとする。更に男女の不良組3も加わって室内を滅茶苦茶にし、殺人まで起こる。必死の態で抵抗に出る女主人公。ラストまで一気に突っ走るが、下手なホラー映画よりも余程怖い。また救いようのない人々を最後まで描き切って後味は良くない。

作品の詳細

作品名:不意打ち
原作名:Lady in a Cage
監督:ウォルター・グローマン
脚本:ルーサー・デイヴィス
公開:アメリカ 1964年7月8日、日本 1964年9月12日
上映時間:94分
制作国:アメリカ
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