増築し続けないと、死ぬ
ストーリー:娘、夫を突然の病気で次々と亡くした未亡人サラ・ウィンチェスター(ヘレン・ミレン)は、ウィンチェスター銃によって命を落とした人々の亡霊から逃れる為に毎日24時間、妄信的に増改築を繰り返し、彼女の住む屋敷は500の部屋を有する奇怪な屋敷へと変貌を遂げていた。サラの言動を訝しく思った経営陣は精神不安を理由にサラから経営権を奪うため、精神科医のエリック(ジェイソン・クラーク)を屋敷に送り込む。亡霊の存在に懐疑的だったエリックだったが、毎晩、怪奇的な現象に苦しめられ、次第に追い込まれていく。不審に思ったエリックが屋敷を調べると厳重に閉じられた禍々しい部屋があることを発見する・・・。
出演:ヘレン・ミレン、ジェイソン・クラーク、サラ・スヌーク、フィン・シクルーナ=オプレイ、アンガス・サンプソン、ローラ・ブレント、タイラー・コッパン、エイモン・ファーレン、ブルース・スペンス
★★★★★ 面白くて深い
あまりホラー映画は観ないのですが、現存する建物にまつわる内容なので興味があり、観てみました。ひと言で言うと、面白かったです。びっくりするところも何度もありましたが、娯楽映画としては申し分ない作品です。そして、ウィンチェスター銃で亡くなった方々の無念や想いが多少なり感じられました。普段ホラー映画を観ない人には充分楽しめる映画だと思います。
★★★★★ 主人公視点で変化を楽しめればよい作品かと。
ホラー要素よりもミステリー要素が強いように感じました。「怖い、不気味なものが見たい!」というよりは徐々に明かされていく情報によって謎が解かれていく、主人公の理解が深まることによって状況が変わっていく楽しさがあります。単純に霊がどうこうではなく、歴史を絡めて説得力を持たせているのも「本当にそうかも」と思わされていきます。主人公は幽霊屋敷など信じていない人間で、その彼が幽霊屋敷で暮らし、人々と関わる中でどのように変わっていくのか(それとも彼も狂っているのか)が物語の肝となる部分と感じました。
★★★★☆ 実在する摩訶不思議な心霊屋敷を舞台とするホラー映画
実話に基づいているとは言え実際の造りはものすごい大迷宮なのですが、完全再現は出来ないのか普通に家の中は豪華な作りの様式美ある部屋などで構成されているなぁと思いました。外見は本物と見分けがつかないくらいなのでそれは良しとして、日本で言うところの国指定の重要文化財にあたるのが、本作の舞台となる幽霊屋敷でもあるサラ・ウィンチェスターの個人宅の邸宅なのです。霊媒師に増築し続けないと死ぬと言われたのをキッカケにしたもので、会社の筆頭株主としての精神状態であるかを確認する為に夫人宅にやってきた男性が屋敷内で起きる様々な心霊現象を目の当たりにし嘘をついていないという事がわかってくる内容となっています。サラ夫人がその生涯を終えるまで増築し続けた結果、上空から見るともはや謎構造で中に入ると本当に大迷宮でドアを開けたら壁、階段の先には何もないという間取りになっています。かつて様々なテレビ番組で紹介されていたので有名です。約160部屋もあるというミステリーハウスですが映画内では部屋数は少なく忠実性で言えば少し疑問は残るかなとは思いますが内容的には面白い作品でした。今ではアメリカを代表とする有数の観光名所になっています。
★★★☆☆ 銃による犠牲者たちの鎮魂歌
未だ銃の乱射による犠牲者が後を絶たない「銃社会」のアメリカに批判を加えた作品ではないかと思った。この作品の本流はホラーながら、その根底には銃によって命を奪われた多くの人たちの悲しみや怒りというものが充満し、流れていたように感じられた。ストーリーはベンの亡霊がウィンチェスター銃を作った銃器会社のオーナー一家に復習をするというものだが、ここで残念な点はあの呪われた屋敷として有名な内部の様子が少ししか描かれていなかったことで、なぜあんなに増築に次ぐ増築をしなければならなかったのかをもっと明確に示してほしかったところ。ウィンチェスター銃の犠牲となった人々が、この屋敷に亡霊となって現われ、その無念な思いを晴らそうとする話しはホラーとしては悪くなかっただけに、今一歩足りない部分があったのは残念だった。
作品の詳細
作品名:ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 |
原作名:Winchester |
監督:スピエリッグ兄弟 |
脚本:スピエリッグ兄弟 |
公開:アメリカ 2018年2月2日、日本 2018年6月29日 |
上映時間:99分 |
制作国:アメリカ、オーストラリア |
製作費:350万ドル |
興行収入:4400万ドル |
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