人は一日に一歩ずつ、”ジェイコブの階段”を登っている
ストーリー:ニューヨークの郵便局員であるジェイコブ(ティム・ロビンス)は最近夢と現実の区別がつかなくなるほど奇妙な出来事に遭遇していた。疾走する地下鉄に乗る得体の知れない人々。掛かりつけの医者の死亡。自分を轢き殺そうとした車に乗る異様な人物。そしてベトナムの悪夢や幻覚までもが見え始め・・・。そんな時、ベトナム時代の戦友から電話がかかってくる・・・。
出演:ティム・ロビンス、エリザベス・ペーニャ、ダニー・アイエロ、マット・クレイヴン、プルイット・テイラー・ヴィンス、ジェイソン・アレクサンダー、エリク・ラ・サル、ヴィング・レイムス、ブライアン・タランティーナ、マコーレー・カルキン
★★★★★ ホラー映画の皮をかぶった反戦映画ですな。
軍産複合体が支配している戦争国家アメリカにおいて、普通に反戦映画を作ろうとしても、スポンサーもなかなか見つからず、おそらく圧力もあり、困難であろう。そういう国で反戦映画を作るために、この作品では表向きホラー映画として資金を集め、作られたのだろう、というのが私の私見だ。表向きホラー映画とすることでより戦争の恐ろしさが表現されているように思う。
★★★★★ 大ドンデン返し
ズドンとやられました。ホラーなのか軍事サスペンスなのか、映画のジャンルを特定できないまま衝撃のオチを迎えます。シンプルながら、作中で表現された怪奇現象の全ての整合性が取れるすばらしいオチです。このオチは反則という人がいるかも知れませんが、人間誰でも一度は死ぬので、誰もがこの悪夢を体験する機会があるという意味では見終わった後、背筋が寒くなります。 また後のホラー系映画に多大な影響を与えるビジュアル表現も必見です。(プチトラウマになりますが。)エポックメイキング的な一作なので見逃されてる映画ファンには是非、お勧めします。
★★★★☆ 人は死の直前まで葛藤するものなのですね
前から見てみたかったのですが、なかなか機会がなくて今回やっと見ることができました。ストーリーに出てくる軍の陰謀はたいした問題ではありません。むしろ現実と悪夢との間で混乱しながら、じょじょに心と記憶が整理されて昇華していくのでしょう。グロいシーンもあるので、おそらく今後もTVで放送されることはないと思いますが、いい作品だと思います。
作品の詳細
作品名:ジェイコブス・ラダー |
原作名:Jacob’s Ladder |
監督:エイドリアン・ライン |
脚本:ブルース・ジョエル・ルービン |
公開:アメリカ 1990年11月2日、日本 1991年4月6日 |
上映時間:115分 |
制作国:アメリカ |
製作費:2500万ドル |
興行収入:2600万ドル |
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