美しくも妖艶な女性に魅せられた男の行き着く先とは・・・
ストーリー:退役軍人のビンセント(ウォーレン・ベイティ)は、地元の町にある病院で作業療法士を目指し働き始める。そこに患者として入院しているリリス(ジーン・セバーグ )という女性に接していくうち、彼女の妖艶で不思議な魅力の虜となっていく。やがて現実と空想の区別がつかなくなっていったビンセントは・・・。
出演:ウォーレン・ベイティ、ジーン・セバーグ、ピーター・フォンダ、キム・ハンター、アン・ミーチャム、ジェシカ・ウォルター、ジーン・ハックマン、ジェームズ・パターソン、ロバート・ライリー
★★★★☆ う〜ん・・・ 見る価値はたくさんあります!
精神病院を舞台にしたかなり辛いトーンの映画です。内容もかなりショッキングではあるのですが、1960年代の映画ですからそこは今の視点で見るとかなりまわりくどい表現になっていて、ちょっとわかりずらい。まぁそれがこの映画をきわどいストーリーにもかかわらず格式高くも見せるのでしょうけど・・。でも今の映画だったらもっとスキャンダラスに直接的な描写になると思うので、こういう解釈でいいのかな?と最初はちょっと戸惑いました。まぁそこはネタバレではないと思うので書きますと(私がとろくて最初にピンとこなかっただけですから)色情狂の綺麗な女性に男がふりまわされる悲劇といった内容なのですが。ただ先に書きましたように当時としてはかなり過激であったろうシーンも、現在の過剰なバイオレンスやエロティックさの宝箱に慣れた目には何ともぬるく感じられてしまうのは仕方ないことですよね。逆に精神病院内の具体的な模写なんかは現在じゃ避けてしまうのでしょうから、そういったところも時代を感じさせます。ただこの日本未公開の映画、見れるだけでもありがたい切なさがしみる1本ですが、役者さんの豪華さにも感激。ジーン・セバーグってロングヘアーだと本当に綺麗です。ピーター・ファンダがまさかの役どころ。そしてこれがデビュー作らしい、ジーン・ハックマンはもうこの頃から正しくジーン・ハックマンで、この無神経な男っぷりは絶品!
★★★☆☆ ウォーレン・ビーティ、ピーター・フォンダ名優若き日の共演
富裕層の為の精神病院の中での、愛憎、悲喜こもごもの心理描写。ストーリー自体は、やや退屈。お金には困らないが、繊細さや遺伝か、業なのか、自立出来ない大人達の愛憎を交えたすったもんだ。金の無い州立病院が舞台なら作れない。ピーター・フォンダの繊細な役がとても上手でした。身体は細いですが、ハンサムなので目立っています。野性味の強い、ウォーレン・ビーティより目に優しい。ジーン・セバーグ、やっぱり彼女はベリーショートの方が似合う気がします。演技力はまあまあ。ちょっと太めなので、他のフランス映画出演時の方が圧倒的にカリスマがある。ブロンドだと野暮ったい。
作品の詳細
作品名:リリス |
原作名:Lilith |
監督:ロバート・ロッセン |
脚本:ロバート・ロッセン |
公開:アメリカ 1964年9月27日、日本 劇場未公開 |
上映時間:116分 |
制作国:アメリカ |
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