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妻はそれを許さない。夫はそれに気付かない

ストーリー：自然豊かな田舎で2人暮らしの仲睦まじい夫婦ジェフ(トム・コートネイ)とケイト(シャーロット・ランプリング)は、週末の土曜日に結婚45周年の記念パーティーを控えていた。しかし月曜日、ジェフ宛にかつての恋人の遺体が氷河の中から見つかったという手紙が届いたことで、彼らの土曜日までの6日間は、45年の関係を大きく揺るがしていく。夫は過去の想いに酔いしれ、妻の心は感情の揺さぶりにより、やがて夫へのぬぐいきれない不信感へと肥大していくのだった・・・。

出演：シャーロット・ランプリング、トム・コートネイ、ジェラルディン・ジェームズ、ドリー・ウェルズ、デヴィッド・シブリー、サム・アレクサンダー、リチャード・カニンガム、ハンナ・チャーマーズ、ルーファス・ライト

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　『さざなみ』よりは『亀裂』かな？

数年前に映画館で見て感動した映画に再び　Primeで出会いました。改めて気付いたこと。映画の始まりと同時に、まだ映像が流れない字幕だけの状態でスライド映写機を操作するような音が聞こえて、耳に残ります。その後は長閑な田舎町で暮らす老夫婦の日常が映し出されます。50年前に氷の山の亀裂に吸い込まれてしまった女性が、死んでいるにも拘わらず夫婦の間に蘇る時、45年も連れ添った彼らの間に亀裂が見え隠れし始めます。嫉妬にかられた妻が屋根裏部屋で、古いスライドの中に残る若い女性の姿を探し、食い入るようなまなざしで見つめるとき、私達の耳に映画の最初に聞いたあの音が呼び戻されます。原題は『45Years』、45周年の結婚記念パーティーまでのたった1週間の出来事。充分に計算された上でしっかりと抑制された演出で、静かな田園風景と対をなす心象風景が、見終わった後に余韻を残します。

★★★★☆　女ごころ

女の人でないと彼女の真の悲しみや不満は見えてこないと思う。また、若い頃は幾らでも次の出会いがあるから、若い人にもただの暗い映画かもしれない。ことの始まりは昔の彼女が見つかったという手紙からだが、その前から彼女はこの結婚生活に寂しさを感じていたと思う。度重なる諍いさえなければ、男の人は熟年離婚を言い渡されると青天の霹靂」で、妻のそれまでの悲しみに思い至らない。歳をとるということは夢を１つずつなくしていくこと・・・だからこそ愛情あふれる言葉がけやふれあいが毎日必要なのだが、男の人は結婚生活が続くうちに、いつしかあぐらをかく。

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