すべてを赦す。それが、愛。
ストーリー:明るい働き者で一家の母。気だての良いヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)には秘密があった。望まない妊娠をしてしまった女性たちの堕胎の世話をしていたのだ。しかし当時のイギリスでは、人工的な妊娠中絶は法律で禁じられていた。ある事件がきっかけでヴェラの秘密は白日の下に晒され、彼女自身も裁判にかけられてしまう・・・。
出演:イメルダ・スタウントン、フィル・デイヴィス、ダニエル・メイズ、アレックス・ケリー、エディ・マーサン、ジム・ブロードベント、エイドリアン・スカーボロー、サンドラ・ボー、ヘザー・クラニー、サリー・ホーキンス、レスリー・シャープ、レスリー・マンヴィル
★★★★★ さすがマイク・リー監督です
1950年代のまだ第二次世界大戦を引きずったイギリスでの話です。重いテーマですが心を揺さぶられる映画でした。なにしろヴェラ役の主演、イメルダ・スタウントンの演技が素晴らしく、特典のインタビューの中でも彼女自身が言っていましたが、役になりきっていることが随所に感じられる名演だったと思います。心に深い余韻を残す映画でした。
★★★★☆ 迫真の演技
大学の女性学のクラスでの課題になっていたので観てみました。話は暗くなるだろうと思ってみてたけど、確かに暗かった。映画が終わってからふと、自分が映画の内容をあまりにも深刻に受け取っていることに気付く。まるで、ドキュメンタリーを観ていたような気がする。 既にここにもちょっとした議論があるけれど、女性学的には”intersectionalism”といってある人物がいろんな道の交差するインターセクションにいるからそれが人生を大きく左右するというもの。それで階級、人種、時代背景などに伴う法律。明らかに女性であり、戦後であり、産業革命後であり(産業革命後は子供が農業の働き手というよりは教育などで金がかかるとみなされ重荷となっていた)と登場人物の周りをみていくといろんな要因がそれぞれに差別を引き起こして、女性たちを不利な立場に立たせている。時代背景を知らないと映画のありがたみがわからないというようなことを書いている人もいるけれど、映画の評論は演技のリアルさに焦点をおいて、その上で賞を与えているようだから、予備知識がどうであれ、誰でも感動させてしまう魅力がこの映画にはあるのではないかなと思う。
作品の詳細
作品名:ヴェラ・ドレイク |
原作名:Vera Drake |
監督:マイク・リー |
脚本:マイク・リー |
公開:イギリス 2005年1月7日、日本 2005年7月9日 |
上映時間:125分 |
制作国:イギリス |
製作費:1100万ドル |
興行収入:1300万ドル |
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