命を懸けて子供たちを救った青年 ジョージ・ホッグの、知られざる感動の実話を映画化
ストーリー:1930年代の終わり、拡大する日中戦争の戦火が南京から黄石に迫りつつあることを知り、中国人孤児60名を連れてシルクロードを横断する逃避行を繰り広げたイギリス人ジャーナリストがいた。日本軍の銃弾を避けながら荒涼とした大地を渡り、極寒の雪山を越え、広大な砂漠で砂嵐に見舞われ、遂には山丹の寺院へと辿り着く。700マイルもの距離のほとんどを徒歩で進んだこの軌跡の旅は、のちに“小さな長征”(※「長征」とは、1934年から1936年に共産党が行った大移動)と呼ばれた・・・。
出演:ジョナサン・リス=マイヤーズ、ラダ・ミッチェル、チョウ・ユンファ、ミシェル・ヨー、デヴィッド・ウェンハム
★★★★☆ ジョージ・ホッグの熱き想い
1937年に日本軍が南京へ進撃したとき、ジョージ・ホッグというイギリス人ジャーナリストが中国人の子供たちを助けたという実話。最初は上海のシーン、次は南京でのシーン、そして映画中一番多く描かれるのが黄石(ホァンシー)での出来事。そしてジョージはそこにいた子供たちを連れ、戦火を逃れるため西安(シーアン)、蘭州(ランジョウ)、上丹(シャンダン)と700マイルもの道を徒歩で移動した。最初は主人公が移動するシーンが多く、場面がいろいろ変わるのでストーリーを追っていくのが困難でした。ですのでオフィシャルサイトを読んでから観ることをお勧めします。主演のジョナサン・リース・マイヤーズはクールな役柄が多かったけれど、この映画ではそんな印象はなくかなりの熱演でした。映画中、英語、日本語、中国語が入り乱れて進行していくので、それも映画を深く理解する上で障害でした。でも単純に他国の子供たちを助けたいというジョージ・ホッグの熱い想い。戦争の悲惨さ。過酷な旅路。描いているものは僕らの日常と縁のないものばかり。重要なことを表現している映画だと思いました。難しい歴史映画だけれど、ヒューマニズムにあふれていて、ラストの悲しい結末は涙を誘います。
作品の詳細
作品名:チルドレン・オブ・ホァンシー 遥かなる希望の道 |
原作名:The Children of Huang Shi |
監督:ロジャー・スポティスウッド |
脚本:ジェームズ・マクマナス |
公開:中国 2008年4月3日 |
上映時間:125分 |
制作国:中国、ドイツ、オーストラリア |
製作費:4000万ドル |
興行収入:820万ドル |
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