スティーヴン・キングの同名原作を鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化したサイキック・サスペンス映画の傑作
ストーリー:高校の英語教師、ジョニー・スミス(クリストファー・ウォーケン)は、同僚のサラ・ブラックネル(ブルック・アダムス)と将来を誓い合っていた。遊園地でのデートのあと、サラを自宅に送った帰り道、ジョニーの車はトレーラに突っ込み大破。一命をとりとめたものの深い昏睡状態に陥った。5年間の眠りから覚めたジョニーは、離れた場所で起こっていることが感知できる能力や、過去や未来を見ることができるという特殊な力が備わっていることに気付く。ある日、上院議員候補グレッグ・スティルソン(マーティン・シーン)の演説会場に足を運んだジョニーは恐るべきヴィジョンを見てしまう。大統領になったグレッグが核ミサイルの発射ボタンを押しているのだ。ジョニーは未来の惨劇を防ぐため彼を殺そうと決意するが・・・。
出演:クリストファー・ウォーケン、ブルック・アダムス、マーティン・シーン、ハーバート・ロム、トム・スケリット、アンソニー・ザーブ、コリーン・デューハースト、ニコラス・キャンベル、ショーン・サリヴァン、ジャッキー・バロウズ
★★★★★ 超能力を持つのは幸せですか?
題名は地味だけど、良かった。細部が凝ってて、何度も視聴に耐えます。超能力ものだけど、しっとりしてて、リアルな感じのラブストーリーだと思う。
★★★★★ 超能力者の悲哀
世間知らずの子供だった頃は、超能力に憧れたものである。透視、未来予知、テレパシーを求めて、トワイライトゾーンやムーといったオカルト系雑誌や、瞑想法に関する関連図書などを読みあさったものだった。超能力はすべての解決につながるという盲信があった。しかしこの映画はそんな超能力をもつことが、どんな悲劇をもたらすかを思い知らせてくれる。超能力者のそんな悲哀を見事に演じきったクリストファー・ウォーケンの演技がすばらしい。人類を救うために自らを犠牲にする、知ることができるが故の苦悩、そんな超能力者の悲哀が切々と伝わってくる。ラストのウォーケンの表情が悲しくも切ないが、自分の役割を果たした安堵感に救いを感じる。
★★★★☆ 地味な傑作
他の人に無い能力を突然持ったら、どうなるのか?事件を通して描かれる人間の心の暗部。理解されない能力を持った為の主人公の苦悩。 ラストで、本当に正しい事は何か?を見ている人に問いかけています。監督のデビッド・クローネンバーグらしい地味な雰囲気の演出ですが、とてもリアルに描かれていて、最後まで見ると胸が締め付けられるような感動を覚えます。スティーブン・キングの原作本を読むと映画の完成度が分かります。これからの季節(秋~冬)に鑑賞するのにぴったりの傑作映画です。
作品の詳細
作品名:デッドゾーン |
原作名:The Dead Zone |
監督:デヴィッド・クローネンバーグ |
脚本:ジェフリー・ボーム |
公開:アメリカ 1983年10月21日、日本 1987年6月6日 |
上映時間:103分 |
制作国:アメリカ |
製作費:710万ドル |
興行収入:1600万ドル |
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