L.A.のダウンタウンを舞台に、世捨て人同然の男女が織りなすエキセントリック・ラブストーリー
ストーリー:下町の酒場で酒をあおってはバーテンダーと喧嘩ばかりしている売れない作家のヘンリー(ミッキー・ローク)。彼はその多才な感性のため社会に属さず、気ままな生活を繰り返していた。そんなある日、人生に冷め、酒浸りの毎日を送る一人の女と出会う。互いに同じような生活を続ける二人はいつしか愛し合うように・・・。
出演:ミッキー・ローク、フェイ・ダナウェイ、アリス・クリーグ、フランク・スタローン、J.C.クイン、サンディ・マーティン、ロバータ・バサン、グロリア・リロイ
★★★★☆ M.ロークはブコウスキーに似ている?
にやけた役が多いミッキー・ロークだが、この映画では絶えず酔っ払っているへべれけ親仁を好演している。何が起こるのだろう、と思っていると、何も起こらずに終わる、不思議な映画だ。「何も起こらない」と言うと、ほのかな抒情みたいなものを漂わせた作風を想像するかもしれないが、そんなものはない。だがダメな映画かというとそうでもない。ブコウスキーの小説は、そもそもプロットが面白い、という作風ではない。むしろ、とにかく「書く」ということを信じている作者の姿が、単語単語から伝わってくる、その感覚に酔うようなところがある、と思っているので、映像化した場合に印象が薄くなるのは仕方がない。しかし、映画の良いところは複数の視点から描けることであり、ブコウスキーの一人称ではなく、呑み助たちの内面がそれぞれに表現されている点が面白い。
作品の詳細
作品名:バーフライ |
原作名:Barfly |
監督:バーベット・シュローダー |
脚本:チャールズ・ブコウスキー |
公開:アメリカ 1987年10月16日、日本 1988年4月2日 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ |
製作費:300万ドル |
興行収入:320万ドル |
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