南北戦争が激化する時代。自由を求める代償は若き命・・・。指導者(リーダー)として、父として―、人類の歴史を変える決断が下される
ストーリー:1865年1月、奴隷解放の賛否をめぐり起こった南北戦争は4年目に突入し、多くの若者の命が奪われていた。“すべての人間は自由であるべき”と信じるリンカーン大統領(ダニエル・デイ=ルイス)は、自由実現のために憲法修正が必要だと考え、合衆国憲法第13条を議会で可決させるべく、なりふり構わぬ多数派工作を進めるのだった。しかし、長期化する戦争の影響で形勢は極めて不利になるが、リンカーンはあらゆる策を弄して敵対する議員の切り崩しにかかる。そんな中、息子ロバート(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は父の反対を押し切り軍に志願し北軍に入隊してしまい一人の父親としても大きな試練に直面していくのだった。自分の理想のために失われていく多くの命、人間の尊厳と戦争終結の狭間に立たされたリンカーン。合衆国大統領として、一人の父として、国家の危機を乗り越えることができるのだろうか・・・。
出演:ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ、グロリア・ルーベン、スティーヴン・ヘンダーソン、デヴィッド・ストラザーン、ブルース・マッギル、ジェームズ・スペイダー、ジョン・ホークス、アダム・ドライバー
★★★★★ まるでリンカーン大統領のよう
リンカーン大統領を見たことなど殆ど無いのに、Daniel Day-Lewis演じるリンカーン大統領は、このような人物だったのかも、と思わせるくらいに、迫真の演技でした。また、南北戦争終結の裏舞台が、このような政治的駆け引きがあったことを、改めて知り、人種差別問題の奥深さを感じました。
★★★★☆ ”信念”が世界を引っ繰り返す。
物語はリンカーンの奴隷解放宣言をした後の奴隷制の廃止を巡って、奴隷制賛成派との戦い、南北戦争により切迫するアメリカ国民を描く。アメリカ人には価値観を含め諸々が一気にひっくり返ったことかと思います。教科書で最低限の事しか習ったことはなかったけれど、映画で観るともう少し深く知ることができた。リンカーンの人柄や言葉は多少の脚色もあるだろう。しかし、妥協を許さないその覚悟と、政治手腕は今日まで続く黒人たちの人権や全ての人の平等という意識の浸透を思うとやはり凄まじいものだったのだと伺い知れる。無駄に知名度が高い俳優をリンカーン役に選ばなかったところも良かった。映画の最初にスピルバーグが一言を入れる時点で彼にもこの作品とエイブラハム・リンカーンという人間に対する思い入れが並々ならぬものがあったことを物語っている。
作品の詳細
作品名:リンカーン |
原作名:Lincoln |
監督:スティーヴン・スピルバーグ |
脚本:トニー・クシュナー |
公開:アメリカ 2012年11月9日、日本 2013年4月19日 |
上映時間:150分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6500万ドル |
興行収入:2億7500万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライムで視聴する(吹替版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |