魂は泣き叫び、そして炎に包まれた
ストーリー：馬商人のミール・レディング(ジョン・キューザック)はワイオミングの州の独立をめぐり富豪の地主ヘンリー・バラード(L・Q・ジョーンズ)と対立していた。2人の些細な意見の違いはやがて己の存在をかけるまでの闘いになっていく。広大な土地を敷地に持つヘンリーはミールに法外な通行料を求めてきたのだ・・・。なす術もなくミールは、馬の売買による代金が入るまで、馬を担保として預けていく。しかし、通行料と共に再び戻ってきた彼を待ち受けていたのは、歩くこともできないほど痛めつけられた馬と、同じく傷を負わされていた飼育係のビリーだった・・・。
出演：ジョン・キューザック、ジョン・グッドマン、L・Q・ジョーンズ、ミランダ・オットー、ジョン・C・マッギンリー、ロドニー・A・グラント、カート・フラー、レックス・リン、ドレイク・ベル、ケン・ポーグ、スコット・ウィルソン
★★★★★ 丁寧なつくり、美しい映像
州や法律が未整備な頃の、悪徳地主の横暴に立ち向かった馬商人ミールの戦いを描いた作品で、自然と馬の映像が美しく、映画にしてもおかしくない質があります。事実に基づいた内容なので、銃撃戦もなく、正義が勝つ歓喜もありませんが、法の未整備や裁判の理不尽さなど、建国の過程の苦しみを伝える歴史ドラマとして見るべきかと思います。ジョン・キューザックが熱い正義漢を、彼らしく人間味をたたえて好演しています。最後に息子と話す場面は涙がこぼれました。
★★★★☆ やるせなくなるけれど、見る価値ありです
誠実でありつづけ、そして闘いつづけた主人公に胸が熱くなる。けれども、その代償はあまりにも重く悲しい…。システムの矛盾、権力者の横暴、と決して「うきうきした気持ち」になる一本ではないが、主人公を演じるジョン・キューザックの演技を含め見る価値十分のドラマです（米HBOで放送されたテレビ映画です）。
作品の詳細
| 作品名：ジャック・ブル |
| 原作名：The Jack Bull |
| 監督：ジョン・バダム |
| 脚本：ディック・キューザック |
| 公開：1999年4月17日 |
| 上映時間：116分 |
| 制作国：アメリカ |
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