イギリスの女性作家に贈られる文学賞として著名なオレンジ賞に輝く、ライオネル・シュライバーの小説を映画化した家族ドラマ
ストーリー:自由を重んじ、それを満喫しながら生きてきた作家のエヴァ(ティルダ・スウィントン)は、妊娠を機にそのキャリアを投げ打たざるを得なくなる。それゆえに生まれてきた息子ケヴィン(エズラ・ミラー)との間にはどこか溝のようなものができてしまい、彼自身もエヴァに決して心を開こうとはしなかった。やがて、美少年へと成長したケヴィンだったが、不穏な言動を繰り返した果てに、エヴァの人生そのものを破壊してしまう恐ろしい事件を引き起こす・・・。
出演:ティルダ・スウィントン、エズラ・ミラー、ジョン・C・ライリー、アシュリー・ゲラシモヴィッチ、シオバン・ファロン
★★★★★ 邦題がとてもいい
結局この少年が何故このような性質なのか、原因が不明です。アスペルガーであれば、赤ちゃんの頃に父親にも同じ反応を示すはず。アメリカではこのような無差別犯罪はたまにニュースになりますが、少年たちの動機には理由があるはず。この少年の場合、かかりつけ医だったり、アメリカにあるか分かりませんが保健センターなど頼れなかったのでしょう。日本であれば小さい頃の健診で相談するか、あるいは逆にお医者さんなどが気づき、なんらかの療育のサポートが受けられたはず。母親一人で背負い込んで(誰も療育に繋げようとしない)一家は破滅の道へ。
★★★★☆ 自分の子育てに刺さる
見た後の爽快感は全くない。最後の救いもわずかにあるかないかズーンと重く胃に溜まるような不快感とも言えるような感情が、私には残った。育児真っ最中の人は、見ない方がいいかもしれない。でも、心に刺さる。屈折しすぎている少年の母への愛情が溢れている。そんな形で表現しなくてもいいのに・・・。多分少年自身もわかってないんだろうな。
作品の詳細
| 作品名:少年は残酷な弓を射る |
| 原作名:We Need to Talk About Kevin |
| 監督:リン・ラムジー |
| 脚本:リン・ラムジー |
| 公開:イギリス 2011年10月21日、日本 2012年6月30日 |
| 上映時間:112分 |
| 制作国:イギリス |
| 製作費:700万ドル |
| 興行収入:1000万ドル |
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