ルーズベルト大統領の知られざる素顔と秘められた恋の物語
『英国王のスピーチ』(2011年)、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2012年)、『リンカーン』(2013年)に続く歴史人物の真の人間像に迫る歴史ドラマ!
ストーリー:1930年代、アメリカ。ルーズベルト大統領(ビル・マーレイ)は、忙しい執務の合間に“恋人”デイジー(ローラ・リニー)とドライブに出かけることで安らぎを覚えていた。そんなある日、英国王ジョージ6世夫婦がニューヨーク州ハイドパークにあるルーズベルト邸にやってくる。迫り来るドイツとの開戦危機に備え、大統領の執務室で“トップ会談”を行う2人。その日の深夜、衝撃的な事実が明らかになる。デイジーも知らなかった大統領の秘密―それが明らかになったとき、彼女がとった行動とは・・・?
出演:ビル・マーレイ、ローラ・リニー、サミュエル・ウェスト、オリヴィア・コールマン、エリザベス・マーヴェル、オリヴィア・ウィリアムズ、エリザベス・ウィルソン、マーティン・マクドウガル
★★★★★ 妙味がある
イギリス王室の伝統とアメリカ新興文明との、コントラストと融和がユーモラスに描かれている。ホットドッグは、必要以上に反り返っている(笑)。当時の両国の気分を想像できると、妙味満点の映画だと思う。妙な邦題だが、恋愛映画として片付けられないでしょう。
★★★★☆ 愛人の一人、デイジーが残した手記に基づく(?)映画
長く政権に居座り続けたFDR、評者が若かった頃は「名大統領」と評価が高かったが、最近では「最悪大統領」の一人という評価も出てくるようになった。それはともかく、この映画は、彼の数ある愛人のうちの一人、デイジー(いとこ)の目からみた大統領の姿。見所は、FDRの母親の家で行われた、英国王ジョージ6世(現エリザベス女王の父)との会談だろう。国民に「不戦」の約束をした大統領に、ナチとの戦争での助けを求めるための布石、のちに戦時内閣チャーチル首相との「太西洋会談」につながる出来事である。もちろん、愛人の視点から描かれたこの映画では、そんなことは軽く示唆されるだけで、「お酒はダメ」(FDRの母親の言い草)とか「ピクニックでホットドッグなんか食べるのはまっぴらごめん」(王妃)というエピソードなんかが前面に出る。ジョージ6世も只者ではない。FDRと腹を割って話した翌日、ホットドッグを豪快に食べ、「おかわりをいただこう」と座を盛り上げる。他方、デイジーはルーズベルト夫妻の秘密を漏れ聞いて、・・・てな「私的な」心のひだを語るお話。
★★☆☆☆ 魅力的な人物がいません。
アメリカ合衆国大統領、フランクリン・ルーズベルト(1933年〜45年在職)。ニューディール政策で大恐慌後のアメリカ経済を立て直し、また、第二次世界大戦参戦に踏み切ったことでも有名で、教科書に載っていた?顔もぼんやり憶えていましたが、足が不自由だったことは全く知りませんでした。主人公は、ルーズベルトの従妹のデイジー。彼の母から、多忙を極める大統領の話し相手になるよう呼ばれ、お互い魅かれ合い、不倫関係に……という話なのですが。大統領の妻エレノアは、彼を支えるというよりも、常に優位に立っていなければ気が済まない勝気な女性で、大統領が、いつも控えめで、穏やかな、優しいデイジーを求めたのはわかる気がしますが、デイジーを演じた女優のせいなのか、魅力が全く伝わってきませんでした。もちろん、ルーズベルト大統領も恐妻家?母親に支配されている男性?……政治家としては有能だったかもしれなけれども、その良さがわかりませんでした。「英国王のスピーチ」で描かれたイギリス国王ジョージ6世夫妻の訪問の様子も描かれているが、こちらもひどい。「ホットドッグ外交」はなかなか興味深かったけれども。時間を無駄にしたなぁ……と後悔。
作品の詳細
作品名:私が愛した大統領 |
原作名:Hyde Park on Hudson |
監督:ロジャー・ミッシェル |
脚本:リチャード・ネルソン |
公開:イギリス 2013年2月1日、日本 2013年9月13日 |
上映時間:94分 |
制作国:イギリス |
興行収入:800万ドル |
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