エリザベス王朝の愛と陰謀が交錯する文学史上最大の謎「シェイクスピア別人説」に挑む珠玉の歴史ミステリー
ストーリー:エリザベス王朝末期。第17代オックスフォード伯エドワード・ド・ヴィア(リス・エヴァンス)は、伯爵という立場のため自分の名前で戯曲を発表出来ずにいた。そこで彼は、ベン・ジョンソン(セバスチャン・アルメスト)という劇作家に代役をさせようとするが、ジョンソンが戸惑っている間に、彼の劇団の俳優ウィリアム・シェイクスピア(レイフ・スポール)が戯曲を発表してしまう。同じ頃宮廷では、エリザベス1世後の王位継承を巡って、政治的陰謀が渦巻いていた。次の英国王に最も近いとされていたのは、スコットランド王ジェームズ1世で、エリザベスの側近ウィリアム・セシル(デヴィッド・シューリス)が彼を国王にすべく画策していた。一方、エドワードが庇護するサウサンプトン伯(ゼイヴィア・サミュエル)はエリザベスの隠し子と噂されるエセックス伯を後継者にすべくエドワードの支持を求めていた。エドワードは自ら書いた『ヘンリー5世』と『リチャード3世』をシェイクスピアの名前でプロパガンダ上演させ、セシルの悪政を憎む国民を扇動するが・・・。
出演:リス・エヴァンス、ジェイミー・キャンベル・バウアー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ジョエリー・リチャードソン、セバスチャン・アルメスト、レイフ・スポール、デヴィッド・シューリス、エドワード・ホッグ、サム・リード、パオロ・デ・ヴィータ、マーク・ライラン、ヴィッキー・クリープス
★★★★★ 当時の時代背景も興味深い。
ルネッサンスの幕開けと重なり当時の人達の縛られていた開放感が描写されて良い。謎が多いだけに人を引き付ける要因があると思います。
★★★★★ シェイクスピア別人説
18世紀から続いているというシェイクスピア別人説への回答と同時にエリザベス一世の世継騒動を虚実交えて描いている歴史ミステリーです。シェイクスピアを巡る陰謀が複雑で時代も前後するので1度見ただけでは分かり難い所がありますが、引き込まれて最後まで見てしまいます。別人説の根拠とされる「自筆の原稿が存在しない」「署名の筆跡が別人のように異なる」等、学術的な議論が今も続いているそうですが真実はいったいどうなんでしょう、とても気になります。イケメン俳優のジェイミーとゼイヴィアの競演も見逃せません。
★★★★☆ さすが中世イギリスが舞台の作品
奇想天外な作品なのか実話なのかわからないがさすが中世イギリスを舞台にした作品、複雑に動く心の奥底まで描きだそうとする演出、イギリス映画独特のカメラアングル、見ごたえのある作品でした。
★★★☆☆ 西洋史に興味がある方向け
中世ヨーロッパの歴史に詳しくない私にはちょっとよく分からない部分が多い作品でした。スコットランドのジェームズ王、と言われてもピンとこないし、そもそもシェイクスピア別人説など全く知りませんからよく分からないまま見続けて少しずつ理解した次第です。ただこういった映画をきっかけとしてヨーロッパの歴史を調べ、詳しくなっていくという楽しみ方も有りとは思います。
作品の詳細
作品名:もうひとりのシェイクスピア |
原作名:Anonymous |
監督:ローランド・エメリッヒ |
脚本:ジョン・オーロフ |
公開:アメリカ 2011年10月28日、日本 2012年12月22日 |
上映時間:129分 |
制作国:アメリカ、ドイツ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:1500万ドル |
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