ホラー

サイコ3/怨霊の囁き

二転三転する恐怖のクライマックス 謎が謎を呼ぶ連続殺人の真犯人は?

ストーリー:母親への強い愛情が引き金となって、精神異常に陥った過去を持つノーマン(アンソニー・パーキンス)。彼が細々と経営するモーテルに、信仰に疑問を持ち、修道院を追われたモーリーン(ダイアナ・スカーウィッド)と名乗る女性客が現れた。ショートカットの金髪が美しい彼女の横顔に、ノーマンが忌まわしい記憶を重ねたとき、またしても凄惨な殺人事件の火蓋が切って落とされる。次々と犠牲者を切り裂く狂気のナイフ。やがて訪れる想像を絶する結末とは・・・。

出演:アンソニー・パーキンス、ダイアナ・スカーウィッド、ジェフ・フェイヒー、ロバータ・マクスウェル、ヒュー・ギリン、ロバート・アラン・ブラウン、リー・ガーリントン、カレン・ヘンセル、カット・シア

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ パーキンスが苦悩の果てに居直り、悲しみを吐露した作品。

ノーマン・ベイツに呪縛されてしまったアンソニー・パーキンスが、自ら監督を務めた作品(1986年製作)。昼は挙動不審、夜は異常殺人鬼に変貌する、病気がぶり返したノーマンの新たな性的倒錯を描く。ヒッチコック・ファンや前作で難色を示した人達には今一かも知れない。前作の結末のその後に興味が湧き、彼の新たな凶行ぶりをまた見たいと思うマニアックな支持者向けの作品である。ヒッチコック色は影を潜め、ノーマン・ベイツが独り歩きしたサイコ・スラッシャー風味となっているものの、ゴシック調の映像やスプラッター色のある殺人シーンなどが活かされたストーリー展開となっている。<滅多突きの電話ボックス殺人と喉切り裂きから腹突刺しによる便座殺人が、衝撃的だ。>本作は、ノーマン・ベイツの内面の葛藤にも焦点を当てている。彼がキリスト教的な価値観に囚われ、自らの肉欲を開放できないでいる女性と恋仲となり、屈折した悲恋物語の様相を帯びてくる、といったシナリオの設定・構成は、決して悪くはない。<現実にパーキンス自身、女性との性交渉に対して恐怖心を抱いている同性愛者である。>一攫千金のサクセスを狙う自称ミュージシャンで、女好きの流れ者デューン役を演じる(無名時代の)ジェフ・フェイヒーが、曲者キャラとして物語内容に新味をつけている。カーター・バーウェル担当による音楽は素晴らしく、物語全編に物悲しい雰囲気を漂わせている。

作品の詳細

作品名:サイコ3/怨霊の囁き
原作名:Psycho III
監督:アンソニー・パーキンス
脚本:チャールズ・エドワード・ポーグ
公開:アメリカ 1986年7月2日、日本 1986年11月15日
上映時間:92分
制作国:アメリカ
製作費:840万ドル
興行収入:1400万ドル
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