16歳でこの世を去った少年の実話を基に、親子愛を描いたヒューマン・ドラマ
ストーリー:頭蓋骨形成異常という2200万人に一人の奇病を抱えるロッキー(エリック・ストルツ)。骨が膨張し、顔がライオンのように変形する病気のため、常に生命の危機にさらされているロッキーだが、母ラスティ(シェール)や友人たちは彼を特別視せず、普通の人間として接している。ロッキー自身も人生を謳歌しようと前向きに生きる毎日を送っていた、そんなある日。キャンプに参加した彼は、目の見えない少女ダイアナ(ローラ・ダーン)と恋に落ちるが・・・。
出演:シェール、エリック・ストルツ、ローラ・ダーン、サム・エリオット、リチャード・ダイサート、エステル・ゲティ、ローレンス・モノソン、ミコール・メルキュリオ、ハリー・ケイリー・ジュニア、クレイグ・キング
★★★★★ 佳作
難病の少年を非常にさり気なく自然に描いていて共感できる作品です。周囲のバイク仲間の荒くれ男たちの主人公をみる眼差しが温かく、人として大切なものは何かと言うことを感じさせます。口の不自由な大男が話す場面はなかなか感動します。母親役シェールが熱演し、全体的に爽やかな印象の作品です。
★★★★☆ 奇形の話をうまくヒューマンドラマにまとめた感動のストーリー
この手の物語は暗いのが普通ですが、全体的に明るいです。それが新鮮でしたね〜。前向きなロッキーと、彼を特別視しない母親やその仲間達、親友までいてロッキーはとても愛されています。しかしそれでも新しい学校へ行くのに不安を感じたり、女の子のことで悩んだり、偏見に自由を奪われたり、いかに環境に恵まれていても奇形であるがゆえにどうしても避けられない苦境、苦悩、どんなに周りの人間がロッキーを愛していてもそればかりは力になってやれない、愛があるからこそ哀しい映画でもありました。その結果、目の見えない女の子と恋をすることになったロッキーですが、その姿は幸せなものの、健常者としてみるその様子にはやりきれないものがありました。やはり一般的な人間が彼のような人間を愛するのは無理なのかと、そしてロッキー自身が痛いほどそれをよく理解していることが、世の無情をことさら悲しく感じました。。それでもやはり、彼がどれだけ周囲の人間に愛されていたかということがわかる映画です。世界中の奇形の人達が全てこういう仲間達に恵まれたらどれだけ世界は美しいだろうと思いますね。もちろん現実はそうではありませんが、奇形というものに対する人間の価値観に一握の希望を垣間見れる作品でした。
作品の詳細
作品名:マスク |
原作名:Mask |
監督:ピーター・ボグダノヴィッチ |
脚本:アンナ・ハミルトン=フェラン |
公開:アメリカ 1985年3月8日、日本 1985年6月8日 |
上映時間:120分 |
制作国:アメリカ |
製作費:750万ドル |
興行収入:4800万ドル |
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