世代も境遇も異なる3人の女性、主婦、写真家、チェロ奏者の自分探しの物語
ストーリー:足が不自由な夫と暮らす日曜画家の主婦オリビア(ソフィア・ローレン)。彼女は夫と穏やかな毎日を送りながらも、秘かに芸術の都フィレンツェへの想いを断ち切れずにいた。有名なフォト・ジャーナリストを父に持ち、自身も戦場でのスクープ写真で『TIME』誌の表紙を飾り華々しいデビューで将来を嘱望されるナタリア(ミラ・ソルヴィノ)。しかし戦場での悲惨な出来事は彼女の心に重くのしかかっていた。チェロ奏者として活躍するキャサリン(デボラ・カーラ・アンガー)。夫や娘と離れ離れの生活が続き、家族の溝は深まるばかりだった。それぞれに悩みを抱えた3人の女性たちは交錯し、やがて自分の居場所を求めて一歩を踏み出す・・・。
出演:ソフィア・ローレン、ミラ・ソルヴィノ、デボラ・カーラ・アンガー、ジェラール・ドパルデュー、クラウス・マリア・ブランダウアー、ピート・ポスルスウェイト、ジュリアン・リッチングス、マルコム・マクダウェル、ウェンディ・クルーソン
★★★★☆ 決断するまでの時間
心にひっかかたままにしていることを、うやむやにしたまま生活し続けても、いつかは決断し、解決しなければならないときが来る。その決断するまでの時間が短いほうが良いにこしたことはない。けれど決断するまでに人生の半分以上も費やした主人公・オリビアの前に踏み出したわずかな一歩が、やたら輝いて見えた。
★★★★☆ おんなの思い
三者三様の悲しみをもった女性の姿。それぞれに深い思いを抱えながら、解決するとは限らないけれど・・・と思いつつ一歩を踏み出すことで、やっと笑顔を見せる。「微笑み」は最後にあった。名女優ソフィア・ローレンの無骨さは彼女の女優魂を見たような気がする。若い女優さんもいいですね。父と娘、夫婦、親子、いろいろな角度でゆっくりと人生を見直せる、そんな映画です。とてもよかった。
作品の詳細
作品名:微笑みに出逢う街角 |
原作名:Between Strangers |
監督:エドアルド・ポンティ |
脚本:エドアルド・ポンティ |
公開:イタリア 2002年9月13日 |
上映時間:95分 |
制作国:カナダ、イタリア |
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