ドラマ

ツリー・オブ・ライフ

父さん、あの頃の僕はあなたが嫌いだった

圧倒的な力強さと独創性にあふれた問題作として全世界で話題となり、第64回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)に輝いた、孤高の映像作家テレンス・マリックの最高傑作。1950年代のアメリカ・テキサスを舞台に、3人兄弟と厳格な父親との関わり合いを軸に、家族の姿と生命の連鎖が、美しい映像と音楽で紡がれていく。「力こそが成功の道」だと信じる強権的な父親役をブラッド・ピットが、成人し父親との確執の意味をたどる息子ジャックをショーン・ペンが演じ、共に繊細な表現力を発揮している。『天国の日々』『シン・レッド・ライン』を世に送り出す一方で、寡作で知られるマリック監督が、何気ない家族の風景と、天地創造を思わせる詩的な映像を通して、自然と共に繰り返す生と死の繋がりを鮮明に描き出した。

ストーリー:1950年代半ばの中央テキサスの小さい田舎街。幸せな結婚生活を送るオブライエン夫妻と彼らの子供である3人の兄弟。父は、成功するためには「力」が必要だと考えている厳格な男。母は、自然を愛で慈愛に満ちた心で子どもたちを包み込む優しい女。11歳に成長した長男ジャックの心は、そんな両親の狭間で常に葛藤していた。大人になって成功したジャックは深い喪失感の中、自分の人生や生き方の根源となった、テキサスの小さな街で家族とともに過ごした少年時代に想いを馳せ、自らの生き方を振り返る。

出演:ブラッド・ピット、ジェシカ・チャステイン、ハンター・マクラケン、ララミー・エップラー、タイ・シェリダン、フィオナ・ショウ、ショーン・ペン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 光を捉えた映画

素晴らしいと感じました。文化は違うかもしれませんが、鑑賞後日常がなにか違った風景になる映画のように思います。自然や遺跡などそこでの光が根源的なもので、宗教や神、国を超えているんじゃないかなとか訳のわからない陶酔を覚えました。

★★★★★ 百年足らずの人生 それを包み込む大きな枠

ブラッド・ピットは父の嫌らしさと不器用さを、 ジェシカ・チャステインは母の美しさと奔放さと苦悩を、子役たちは少年の喜怒哀楽を、巧みというよりも、自然に、しかし深く演じていました。この映画は、とりあえずは、母、父それぞれと三人の男の子、母と父、兄弟の物語です。その中で、ぼくは、とくに父子関係に注意を引かれました。父が出張で帰って来ない時の解放感、悪いことをして母に知られ「お父さんに言うの」と尋ねる時の不安、父がいつも僕の心を支配しているという圧迫、それを反射しての弟への仕打ち。すべて心当たりがあります。ぼくだけ、うちだけではなかったのか、という安堵もすこし覚えてしまいましたが。映画の父子関係は、父とぼくの関係だけでなく、ぼくとぼくの息子たちの関係をも描いていました。人生に悔いを残し、自分は無力だと思い、子どもたちにはそうはなってほしくないと願い、期待する姿は、とても見慣れたものです。しかし、これも、一世代で見れば、たかだか数十年のこと。けれども、映画はこれに、何億年、何兆年、いや、永遠の枠を与えます。映画の前半では天地創造と生命の誕生、人間の誕生の特殊映像がかなり長い時間展開します。そして、映画の最後には、キリスト教で言う救いの完成、すべての人の復活の日を思わせる場面が何分か続きます。地球の営み、世界の始めと終わり、という枠組みの中で考えた時、人の人生とは何なのでしょうか。うれしいことだけでなく悲しいことも、楽しいことだけでなくつらいことも、人との親しい交わりだけでなく葛藤もある、ぼくたちの人生ですが、それ全体を、埋没させるのではなく、ゆったりと包み込んでくれるような壮大な物語があるのではないでしょうか。

★★★☆☆ スピリチュアル・ワールド。

父と子のゆるぎない絆、逞しく育つ子の成長などのグローイングアップをテーマにしたものと思い、ブラッド・ピット出演ということもあり、楽しみに期待して視聴しましたが、そのコンテンツはまったく異なるものでした。この映画は、アメリカで描かれるスピリチュアルな世界を表現しようとしたものです。それは、今、自分が置かれている姿を見直すために、地球創生、生命誕生の根源から生まれ出でたこと、子供時代のこと、そして親子、兄弟との関係を振り返り、自分自身の内面へと真理を探究するというものです。そのコンテンツには、納得感や違和感などの賛否両論があると思いますが、アメリカ映画としてはレアなジャンルです。何か閃いたもの、気づきのものが得られればいいですが、フィジカルな観点からのアプローチではむつかしいと思います。

★★☆☆☆ あまりにも、あまりにも綺麗すぎる

クラシック音楽も、都会の高層ビルも、火山や滝や海も、太陽の光が差し込んでいるシーンも、あまりに綺麗すぎて、悪でさえ、不協和音としては弱く、感覚的美しさの次元で美化される調味料の一種に成り下がっている。感覚的な綺麗さを追求した映像と音楽が多すぎるように感じた。

作品の詳細

作品名:ツリー・オブ・ライフ
原作名:The Tree of Life
監督:テレンス・マリック
脚本:テレンス・マリック
公開:アメリカ 2011年5月27日、日本 2011年8月12日
上映時間:138分
制作国:アメリカ
製作費:3200万ドル
興行収入:5400万ドル
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