出口なき、深夜の密室で起こる恐怖と戦慄。この恐怖、もはやフィクションとはいえない
ストーリー:NY。クリスマス・イブ。高層ビルでひとり残業をしていたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は、ようやく仕事を終え、地下駐車場に降り立つと、いきなり何者かに背後から麻酔を嗅がされ、意識を失ってしまう。目が覚めた彼女は手錠、足枷をされ、監禁されていた。携帯電話も圏外、誰にも叫び声が届かない深夜の密室で、恐怖のドラマが今、幕を開ける・・・。
出演:レイチェル・ニコルズ、ウェス・ベントリー、サイモン・レイノルズ、フィリップ・エイキン、サイモン・レイノルズ、フィリップ・エイキン、ミランダ・エドワーズ、グレース・リン・カン、バスシェバ・ガーネット
★★★★★ 緊張感に満ちた逃亡劇
クリスマスイブに実家に帰ろうとしたら、同じ職場で働いてるストーカー気質の警備員に監禁されて大変だ~!というお話。ホリデー前のただっ広い無人の会社に二人きりで閉じ込められている絶望感、カメラから身を隠して非武装で息を潜めて逃げ回る緊張感、というものが、登場人物の少なさでより強調されていたように思います。犯人の警備員は、こういうおかしな人実際いそうだな~、というちょっとリアルな感じがぞくぞくします。優しく話しかけてたかと思えば次の瞬間いきなりブチギレで怒鳴りだしたり、独善的な優しさを押しつけがましく披露してみたり、ちょっと病的な感じが良く表れてました。主役のレイチェル・ニコルズはなんにも悪いことしてなくて、ただ美しかったばっかりにこんな目に…怯える姿も、クリスマスに家族の元に帰れないのも、全てがかわいそうで、逆襲のターンが待ち遠しくなること間違いなしです。変に続編を匂わせるでもなく、さっぱりと完結するのも良かったです。ホラーカテゴリーですが、ゴア描写はほぼないので、そういった表現が苦手な方でも見られるかと思います。
★★★★☆ 地下駐車場が舞台の良質スリラー
地下駐車場や地下鉄構内は、確かに死角となりえる場所でしょうな。アメリカではまんざらフィクションの世界だけではないかもね・・・。最近の殺人鬼やサイコ野郎は、森や人里離れた屋敷から、街中に進出する傾向にあるようですね。本作も舞台設定が斬新!て訳ではないと思うんですが、充分にハラハラさせてくれます、えげつない描写もあることだし。ウェス・ベントレー演じる駐車場係のサイコっぷりも見ものだし、終盤、レイチェル・ニコズが反撃に転じる姿も見応えアリ。(レイチェル・ニコルズはすごくキレイな女優さんだね)なかなか良質なスリラーでした。
作品の詳細
作品名:P2 |
原作名:P2 |
監督:フランク・カルフン |
脚本:アレクサンドル・アジャ |
公開:アメリカ 2007年11月9日 |
上映時間:97分 |
制作国:アメリカ |
製作費:350万ドル |
興行収入:770万ドル |
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