アフリカ系アメリカ人の女性として初めてアカデミー賞にノミネートされた女優ドロシー・ダンドリッジの生涯を映画化
差別と戦いながら女優としての成功に強い執念を燃やす一方、私生活ではたび重なる不幸に見舞われる彼女の波乱に満ちた人生が力強く描かれる。本作の2年後、「チョコレート」でアフリカ系アメリカ人初のアカデミー主演女優賞に輝いたハリー・ベリーがドロシー役を熱演するほか製作総指揮も務めた渾身の一作。
出演:ハル・ベリー、ブレント・スパイナー、クラウス・マリア・ブランダウアー、オッバ・ババタンデ、ロレッタ・デヴァイン、シンダ・ウィリアムズ、ラターニャ・リチャードソン、タマラ・テイラー、ウィリアム・アザートン、ケリー・ランドルズ
★★★★★ ドロシーの勇気ある活躍は、社会を変えた。
主人公ドロシー・ダンドリッジは、1965年に42才で、事故とも自殺とも解される死を迎えた。最初の夫であった売れっ子タップダンサー、ハロルド・ニコラスが黒人としてアメリカで活躍することに壁を感じ人種差別の少ないパリに移りすむのに対し、ドロシーは、南部アメリカで堂々と戦い、次々と黒人女優としての業績を積んでいく。名声を得ても経済的豊かさを誇っても、黒人であることから屈辱的な差別から逃れることができない。エピソードは、胸を打つ。ドロシー・ダンドリッジが生きた時代は、黒人開放運動に奔走したマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師(1929-1968)の時代と重なる。ドロシーの勇気ある活躍は、多くの志ある黒人を励まし、白人社会を変えていくのに大いに貢献した。
作品の詳細
作品名:アカデミー 栄光と悲劇 |
原作名:Introducing Dorothy Dandridge |
監督:マーサ・クーリッジ |
脚本:スコット・アボット |
公開:アメリカ 1999年8月21日 |
上映時間:115分 |
制作国:アメリカ |
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