ウォール街で繰り広げられる企業買収を題材に、情け無用の乗っ取り屋とターゲットとなった年老いた電話会社会長の激しいやり取りを描く
ストーリー:狙いを定めた会社を我がものにする企業乗っ取り屋のラリー・ローレンス(ダニー・デヴィート)。彼はある日、新たなターゲットを見つけだす。それは、創業80年以上の歴史を持つ優良企業ニューイングランド電信電話会社。ラリーは、今回も簡単に買収できると高を括っていたが、先方の会長は断固として譲らず、彼の部下たちもガードが固い。その上、相手側の弁護人を務める会長の義理の娘ケイト(ペネロープ・アン・ミラー)の美貌と手腕にすっかり惚れてしまい・・・。
出演:ダニー・デヴィート、グレゴリー・ペック、ペネロープ・アン・ミラー、パイパー・ローリー、ディーン・ジョーンズ、R・D・コール、モー・ガフニー、トム・アルドリッジ
★★★★★ ノーマン・ジュイソン監督作品。愛らしいダニー・デビート主演。グレゴリー・ペック共演。
今視ても面白い。時の流れで色あせてはいない、資本主義の永遠のテーマだからだ。会社乗っ取りと、乗っ取りを排除する勢力。双方ともに言い分がある。果たして決着は・・・重たいテーマだが、配役の妙で救われている。これが、ダニー・デビートと、グレゴリー・ペックの役柄が入れ替わっていたら、印象が全く異なる作品になったことだろう。そして、新時代の兆しが訪れて救われる。が、世の中の企業買収の多くは、このようなハッピーエンドになかなかならない。
やっぱりノーマン・ジュイソン監督作品は、どれもいいなあ。おススメです。
★★★★☆ 株主総会でのプレゼン合戦が見物
斜陽企業の乗っ取り(経営権取得後の資産売却による株主利益還元が目的の清算型買収)をめぐるドラマ。グレゴリー・ペック、ダニー・デビートの好演で、この地味目なストーリーに引き込まれてしまう。鑑賞の副産物としては;①企業ガバナンスとは何か(社長は誰に責任を持つのか、会社は誰のものなのか)②他人を動かす説得力とは何か(プレゼン技術)を考えさせられることか。特に、株主総会での現CEO(ペック)対乗っ取り屋(デビート)のプレゼン合戦は勉強になった。どちらが株主の琴線に触れることが出来るのか・・・(個人的にはデビートの方がpersuasiveだと思った。)
作品の詳細
作品名:アザー・ピープルズ・マネー |
原作名:Other People’s Money |
監督:ノーマン・ジュイソン |
脚本:アルヴィン・サージェント |
公開:アメリカ 1991年10月18日 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ |
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