殺人事件の容疑者とふたりの捜査官による虚々実々の駆け引きと、次第に彼らの立場が逆転して行くさまを描いた異色サスペンス映画
ストーリー:エリザベスという売春婦が胴体を切断されるという惨殺事件が発生。捜査官のブラクストン(クリス・ペン)とケネソウ(マイケル・ルーカー)は、容疑者である富豪の子息ウェイランド(ティム・ロス)を尋問する。しかし、ウェイランドはなかなか口を割ろうとせず、彼らは嘘発見器を使うことにする。しかし名門大学の心理学科を主席で卒業したウェイランドにふたりの捜査官は翻弄され、逆に彼ら自身の秘密が少しずつ暴かれていく・・・。
出演:ティム・ロス、クリス・ペン、マイケル・ルーカー、レネー・ゼルウィガー、ロザンナ・アークエット、エレン・バースティン、マイケル・パークス、マーク・ダモン
★★★★★ 嘘の中身が光ります。
これは無名俳優3人がいくらがんばってもここまで人をひきつける作品にはならなかったでしょう。中年の男3人の嘘の吐きあいを、サスペンス仕立てで楽しむことができるなんて、出演者と、その配役の勝利ですね。ティム・ロスに目がいってしまうのは仕方ないですね。「静」の演技が光ります。
★★★★☆ 嘘をテーマにしたサスペンス
この作品はどう考えても、コアなスリラー・ファン向けのような気がする。作品の根底にあるのは“嘘”という不安定で頼りない観念的なものだ。嘘をつく者、嘘を見破る者、そして嘘をつかれる者の三者三様が楽しめる内容だ。注目したいのは、やはりラストだろう。意味深な登場人物にヒントが隠されている。一見、イギリス映画のような趣のある『ライアー』は、重厚にして見ごたえたっぷりのサスペンス映画だった。
作品の詳細
作品名:ライアー |
原作名:Deceiver |
監督:ジョナス・ペイト |
脚本:ジョナス・ペイト |
公開:アメリカ 1998年1月30日、日本 1998年6月20日 |
上映時間:102分 |
制作国:アメリカ |
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