男女3人の交錯した恋を通し、人間の内面の複雑さを描く
ストーリー:1910年、ロンドン。没落した中産階級のケイト(ヘレナ・ボナム=カーター)は、上流階級の因習と支配的な叔母によって、貧しいジャーナリストのノーマン(ライナス・ローチ)との結婚を禁じられていた。そんな時、彼女は富豪のアメリカ人ミリー(アリソン・エリオット)に出会い、その天使のような寛容さに魅了される。だがミリーは、ケイトの恋人であるノーマンに恋心を抱いていた・・・。
出演:ヘレナ・ボナム=カーター、ライナス・ローチ、アリソン・エリオット、シャーロット・ランプリング、エリザベス・マクガヴァン、マイケル・ガンボン、アレックス・ジェニングス、ベン・マイルズ、フィリップ・ライト
★★★★★ 息苦しくなる切なさ。あなたならどうする?
切ない三角関係。死期がそこまで迫った残りの人生を生き抜こうとする女性。愛を貫こうにも、周囲の圧力に放棄した女性。彼女らの間に立ち、傍観者でありながらも、この三角関係の真ん中に立つ男性。どこまで愛しているのか、愛を取り戻さんとするがゆえに、純粋な愛よりも邪悪さがちらついてしまう心。流れゆくヴェニスの川の流れの如く、音楽も流れる。美しい装束に身を包む人々。ヘレナ・ボナム・カーターが、少女のようでいて、熟成した女性の両面をちらつかせる。あなたがこの映画を見るときは、一体誰の立場になって考えるのでしょうか?きっと、原作も深いものなのだと思います。「鳩の翼」それは、なんでしょう?この世のしがらみや、俗物から自らを解き放つことへの象徴ではないでしょうか。ラストで、ただ一回、この言葉が、男性の独白の中で出てきます。
★★★★☆ 女性向けの切ない恋の物語です。
貧しさゆえに結婚を許してもらえない男と裕福な後見人に縛られる女。そしてその男性に惹かれる孤独は遺産相続人の女性。三人三様の愛に対する姿勢が切なく表現された物語は見ていて切ないです。恋人を愛しながら、自分に惹かれているという女性のひたむきさに心が揺れる男性を演じるライナス・ローチの演技が良いです(私はライナスのファンなので)。
作品の詳細
作品名:鳩の翼 |
原作名:The Wings of the Dove |
監督:イアン・ソフトリー |
脚本:ホセイン・アミニ |
公開:アメリカ 1997年11月7日、日本 1998年12月12日 |
上映時間:101分 |
制作国:アメリカ、イギリス |
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