実際に起きた猟奇殺人事件をリアルに描いたサイコホラーの衝撃作!!
★この映画のモデルとなったという実際の事件
●1989~92年 ベラングロ州立公園内のバックパッカー連続殺人事件
●1995~99年 スノー・タウンの男女12人猟奇殺人事件
●1986~87年 フリマントルのバーニー夫妻連続強姦殺人事件
ストーリー:イギリス人バックパッカーの女性2人とオーストラリア人男性1人の3人が、オーストラリア大陸を中古車で巨大な隕石衝突跡「ウルフクリーク」で観光した後、車のエンジンが壊れて動けなくなってしまう。広大な大地に人影もなく車も通らない。がて陽が沈み、途方に暮れていたところに、車で通りがかった親切な田舎の男性が家に来ないかと誘ってきた・・・。
出演:ジョン・ジャラット、カサンドラ・マグラス、ケスティー・モラッシ、ネイサン・フィリップス、ゴードン・プール、ガイ・オドネル、フィル・スティーブンソン、ジェフ・レベル、アンディ・マクフィー
★★★★★ 回想させられた
オーストラリアには3回行ったことがあるが、それらを思い出した。内容は『悪魔のいけにえ』モノ。アメリカやオーストラリア、カナダは人口密度が低く、何もない荒野が延々と続く。旅先で、よくそういうところにぽつんとある宿屋を見たが、不気味である。宿屋の主人は殺人鬼かも・・・と不安に思ってしまう。
★★★★☆ けっこうこれはキました
若い男女たちが旅先で酷い目に合うという、マンネリをとっくに通り越してるパターン。しかも酷い目に合うまでがとても長い。これがポイント。見た目はヤンチャそうだが気のいい兄ちゃんに普通に可愛い女の子二人。前半が長い分、感情移入してしまいます。どうせろくな目に合わないに決まってると思いつつも「ああ・・・やっぱりか」と思ってしまう。
それと、なんかホラーにしては妙にリアル。ハンディカメラ映画とかとはまた違うリアルさ。画質のクオリティも良く、オーストラリアの自然が美しいです。オーストラリアには行ってみたかったけど、なんか尻込みしてしまいます。
★★★☆☆ 人間が一番怖い
久しぶりに心拍数の上がる映画でした。何が怖いって、暴力ほど怖いものはありません。モンスターが人を襲うのはいわゆる本能であって、暴力とは違う。人間が同じ人間を蹂躙するのが暴力であって、猟奇殺人なんてのはその究極ですよね。このおっさん、決して狂っていませんよ。知能が低いわけでもない。自分が何をしているのかちゃんとわかってる。要するに、サイコパスって奴ですね。世の中には一定の割合でこういう人間が存在するのです。私はこの映画を観て、『ファニーゲーム』という映画を思い出しました。(ひょっとしてオマージュなのでは?)はたして、暴力がエンターテインメント足り得るのか。あるいは芸術たりうるのか。この映画は最後までカタルシスも無く、いやな後味が残り、純粋エンターテインメントとは言いがたいです。かと言って、芸術とも社会派ともいいがたく、ある意味特殊な映画。私もいまだにどう消化してよいのか正直わかりません。一人で観ると怖いですが、みんなで観ても気まずくなる。そんな映画です。
作品の詳細
作品名:ウルフクリーク 猟奇殺人谷 |
原作名:Wolf Creek |
監督:グレッグ・マクリーン |
脚本:グレッグ・マクリーン |
公開:イギリス 2005年11月3日 |
上映時間:104分 |
制作国:オーストラリア |
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