思春期の少女たちの、密接で危うい感情、 めくるめく“耽美的な世界”に引きずり込まれる!
ストーリー:全寮制の女子校に通う16歳のレベッカ(サラ・ボルジャー)は、父の自殺後、親友ルーシー(サラ・ガドン)のおかげで立ち直っていく。だが、ミステリアスな転校生エネッサ(リリー・コール)が現れ全てが一変してしまう。ルーシーはレベッカを避けるようになり、学園内では不審死や怪現象が多発。それは妖しい魅力を放つエネッサの“正体”に関係していた・・・。
出演:サラ・ボルジャー、リリー・コール、 サラ・ガドン、ジュディ・パーフィット、メリッサ・ファーマン、ローレンス・アメリン、ギア・サンドゥ、ヴァレリー・ティアン、スコット・スピードマン
★★★★☆ 幻想と学園モノの融合した異色作
この作品はリリー・コールありきです。青い瞳に吸い込まれそうです。さすが世界のスーパーモデル、立ってるだけで、まとうオーラと存在感が半端でなく、この世のものではないですね、という事を誰しもが納得する。もう骨格が違います。そして筋肉の動き方が不思議なドーリーフェイスにこれまたインパクトのあるメイク。異形のモノが女子学生という肉体を得るとこうなる、というのはリリー・コールならではですし、時々同じ人間であることが不思議にさえ思えてきます。そして主人公役のサラ・ボルジャーが思春期の不安定さを好演しています。親友役のサラ・ガドンも衰弱していく様子を、(ものすごいダイエットした??)というリアル衰弱っぷりで好演。映画は82分という短さながら、テンポよく飽きない良作。現代版カーミラと評されるのもうなずけます。ホラー映画的に言うと、血を吸うのでなく、精気を吸うタイプ?。スプラッタな噛みまくりの吸血鬼映画とは真逆なので、そういう需要には応えていません。もともとカーミラ系は幻想的ですし、オカルト、ゴシックホラーの色が濃いです(全編通して怖くないが不思議な魅力)。ホラー的な見所としては、キャリーを思い出すような、血の雨が降る白昼夢のようなシーン。ここは、うわあとなりましたね。(うわあ、はもちろん、はぁと的な意味で)吸血鬼映画ファンは異色作として一度ご覧になっておくとよいと思います。
作品の詳細
作品名:モスダイアリー |
原作名:The Moth Diaries |
監督:メアリー・ハロン |
脚本:メアリー・ハロン |
公開:カナダ 2012年4月6日 |
上映時間:85分 |
制作国:カナダ、アイルランド |
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