クローネンバーグ監督が性的なイメージを散りばめながら描く震撼の惨劇
ストーリー:交通事故で重傷となったローズ(マリリン・チェンバース)は人工皮膚の緊急手術を受け、一命をすくわれる。しかしローズの体には恐ろしい異変が起きていた。なんと腋の下に出来た器官から血を吸わなくては生きていけない吸血鬼に!人を襲い、彼女に襲われた被害者もまた吸血鬼に、その症状は次々と伝染していく・・・。
出演:マリリン・チェンバース、フランク・ムーア、ジョー・シルヴァー、ハワード・リシュパン、パトリシア・ゲイジ、スーザン・ローマン、テリー・ションブラム、ジュリー・アン
★★★★☆ 悲劇的なラストシーン
ヒロインの行為の犠牲者が次には新たな発生源になって、次々に拡大していくところの描写は、近年の「ブレイクアウトもの」の先駆けのような恐怖でもって迫って来るものがあります。その恐怖がリアルなのは、犠牲者達が自分がそうなっていることの自覚がないこと。発症するまではごく普通の市民なのに、突然恐怖を撒き散らす存在に変わってしまう・・・!なお悲劇的なのは、全ての元凶であるヒロインが、自分がそうであることにラスト近くになるまで気付かないこと。気付いたその時には、彼女が振り撒いた恐怖が彼女自身に跳ね返って来る・・・余りにも悲惨な、誰も救われないラストシーンが強く印象に残りました。
作品の詳細
作品名:ラビッド |
原作名:Rabid |
監督:デヴィッド・クローネンバーグ |
脚本:デヴィッド・クローネンバーグ |
公開:1977年4月8日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ、カナダ |
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