地球を脅かすエイリアンと人類の戦いを描いたSFアクション!
ストーリー:ある日、2051年からのタイムトラベラーが現代に突然現れ、人類は30年後に未知の生物と戦争になり、やがて敗北するという衝撃の事実を告げる。人類が生き残るための唯一の希望は、現代から民間人と兵士を未来に送り込み、戦いに参加することだという。その1人として選ばれた、元軍人で高校教師のダン・フォレスター(クリス・プラット)は、まだ幼い娘のために世界を救うことを決意。優秀な科学者や疎遠になっていた父親とともに、地球の運命を変えるべく立ち上がる・・・。
出演:クリス・プラット、イヴォンヌ・ストラホフスキー、ベティ・ギルピン、J・K・シモンズ、サム・リチャードソン、エドウィン・ホッジ、メアリー・リン・ライスカブ、デヴィッド・マルドナー、セス・シェナール
★★★★★ 「何故?」を考える暇を与えないスピーディーな展開
劇場用映画としても充分観賞しうる作品を、梅雨空の中自宅でくつろいで楽しめる現況に対し、まずは科学の進歩を担ってきたすべての人類とAmazonプライムに感謝したいと思う。タイムトラベルを基調とするSF小説や映画ドラマに接すると、子供の頃から古典的パラドックスである先祖殺し、歴史介入の影響などを各々の作品でどのように解決しているのか気にしながら見てしまう癖が抜けない。「動」の場面は楽しめても、「静」の場面が冗長だったりすると、とかく矛盾点や納得しづらい展開にしらけてしまうこともある。本作では、現代からさらに30年科学の進歩を担っていく人類が滅亡の危機に瀕し、(Amazon全盛の?)現代に助けを求めて、この時代にはまだ生まれていない世代の戦士を送り込む。そして30年後には生きていない人々をリクルートし、未来の戦場へ向かわせる。何故現在をfixせず、この戦術が選ばれたのか、そもそも時空間移動をも可能にする未来の人類をいとも簡単に絶滅に追いやる敵に対抗しうるのかなどと冒頭では思い惑う。それでも、プロットに立ち止まる余地はなく、「静」の場面でさえ見せ場は用意されているので、一気にエンディングまで楽しめた。多元宇宙にある平行世界から偶然ながらかろうじて繋がった時空間ブリッジを使って、兄世界が我が世界を救う物語と納得してエンドロールを映画館並みに最後まで見送ることができた。冒頭にも触れたが、このクオリティの作品が劇場用映画ではなく提供される時代を加味して★は5。
★★★★☆ あれ……この映画、前にも観たっけ?
近未来で行われるエイリアンとの戦争に徴兵される中年オヤジのSF活劇です。クリス・プラット主演ということで、そこそこ見応えはありますが、ぶっちゃけ目新しさはありません。仕事がうまくいかないダメ中年。父親との確執。妻子とのこれ見よがしな絆。脇を固めるバリエーション豊かな黒人枠。ハリウッド映画を好まれる方にとっては、既視感バリバリの内容となっています。同じエイリアンとの戦争を題材にした映画『バトルシップ』ほどのケレン味もなく、いまいち盛り上がりに欠ける印象です。とはいえハリウッド映画ですから、一定以上のクオリティは保証済み。プライム会員なら無料ということもあり、これを見逃す手はないでしょう。期待値を上げ過ぎず、まったりと楽しむのがオススメです。
★★☆☆☆ 未来から過去に応援を求めるって??
あまり早送りせずに見ることができたが、いろいろ違和感がある。一番不思議なのは、技術の進んでいるはずの未来から、劣っているはずの過去(現在)に「未来への人力補給の助けを求めに来る」という設定。エイリアンが過去(現在)に、どこかで潜んでいたはずだから、それを捜してくれ、というならまだ判らなくもない。実際映画の結末では、未来ではなく、現在において氷に閉じ込められていたエイリアンを捜し出して退治した。それに、宇宙空間を超えて地球に到達できるほど知的に発達したエイリアンが、どうしてあんなに醜悪な怪物なんだろう。嫌悪感を持たせるためかもしれないが、このワンパターンはどうかと思う。最後にはナイフのような武器で倒せるやつが、銃の乱射を受けても死なないなんて、銃の威力というか、火力を馬鹿にしている。槍で刺すのと違い、高速な銃弾は体内で爆発的作用をもたらし広い範囲を破壊する。体表面で跳ね返せれば別だが、対内に打ち込まれた銃弾の威力を過少評価した設定は、あまりにも現実味がない。
作品の詳細
作品名:トゥモロー・ウォー |
原作名:The Tomorrow War |
監督:クリス・マッケイ |
脚本:ザック・ディーン |
公開:2021年7月2日 |
上映時間:138分 |
制作国:アメリカ |
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