ドラマ

ナンシー

もう一つの人生 いただきます

ラストの瞬間まで怒涛のように押し寄せる心を射抜く台詞と、己を見失うほど感情をかき乱す登場人物たちの選択。生涯忘れられない傑作映画

ストーリー:親の顔も知らず、生まれてからずっと暗い闇の中で生きてきたナンシー(アンドレア・ライズボロー)。特技は嘘をつくこと。ある日、彼女は5歳で行方不明になった娘を探す夫婦をTVで見かける。その娘の30年後の似顔絵が自分と瓜二つなことに気づき接触を試みるが・・・。

出演:アンドレア・ライズボロー、スティーヴ・ブシェミ 、アン・ダウド、ジョン・レグイザモ、J・スミス・キャメロン、ヴァージニア・カル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 自分に嘘はつけない

パッケージ写真からするとそれなりに観れるような、偽りの人間が家族にすり変わる話かと思いましたが全く違う作品でいい作品でした。己の人生に失望し、こんな筈ではなかったとネット世界に様々な自分を作り上げる主人公。そうしたことは現実には身を結ばないと薄々気づきながらも止められない。一方、5歳で愛娘が失踪し時が止まったままの裕福な学者夫妻。主人公は似顔絵が似ていることをきっかけに様々な嘘を用いて失踪した娘の振りをし、何日間か夫妻の家に。その時間の中で「娘ではないのだ」と気づきつつも「今いればこんな感じの生活だったのだろうか」「空白の時間は相手が誰であれ埋められない」と葛藤しつつも主人公に心が近づいていく。主人公はそうした夫妻の態度に自分の行為を打ち明けようと葛藤する。本当は違うと知りながら「娘に生きていて欲しい」と願う親の無償の愛情と、「こんな両親の元に産まれていたら今の自分の人生は全く違うものだったかもしれない」という主人公それぞれの切ない葛藤を多くは語らず、空気感で上手く表現している。「今触れられる相手が必要だ」という言葉が印象的でした。ダラダラ長くない点もよかった。

作品の詳細

作品名:ナンシー
原作名:Nancy
監督:クリスティーナ・チョー
脚本:クリスティーナ・チョー
公開:アメリカ 2018年6月8日、日本 2020年3月6
上映時間:86分
制作国:アメリカ
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