激動の20世紀前半、二つの世界大戦とファシズムの隆盛を背景に、階級闘争を軸としたドラマティックで濃密な人間模様が綴られてゆく
ストーリー:1945年春、イタリア解放の日、ポー川沿いのエミリア地方では、村に戻ったパルチザンと農民たちがファシストの残党狩りを行なう一方、ひとりの少年が銃を手に、大地主アルフレード(ロバート・デ・ニーロ)を追いつめる。それから時がさかのぼって、1900年夏のある日。同地では、大地主アルフレードとその小作人頭レオの家庭にそれぞれ孫息子が誕生し、アルフレードとオルモと名づけられる。当初は立場の違いを越え、仲良く成長した2人だったが・・・。
出演:ロバート・デ・ニーロ、ジェラール・ドパルデュー、ドミニク・サンダ、ドナルド・サザーランド、ラウラ・ベッティ、ステファニア・サンドレッリ、バート・ランカスター、バート・ランカスター、ロモロ・ヴァリ、ステファニア・カッシーニ
★★★★★ ITALY
イタリアが20世紀に入って社会主義思想や労働運動の影響で 封建社会が変革される時代、同時にファシズムが 影を落とし、それが終焉するまでを、非常に壮大なスケールで 描いております。本作を制作したとき、この監督は30代だったのですが、 エネルギッシュな若さ故につくれた作品かと思います。午前中に映画館へ行き、志津屋のパンを昼食にして、 劇場を出て帰ったときは夕方になっていました。長さに少し畏れをなしていたのですが、意外に面白く 見られました。オペラのような大仰な演出と、美しい女優、ダンスや濡れ場を 登場させたりと作品にメリハリがあり工夫がされているように感じました。名優たちの競演も見事なのですが、場面を攫ったのは 世紀の悪役アッチラを演じたサザーランドでしょうか。ファシストの怖さや愚かさを熱演し印象深かったです。
作品の詳細
作品名:1900年 |
原作名:1900 |
監督:ベルナルド・ベルトルッチ |
脚本:フランコ・アルカッリ |
公開:フランス 1976年5月21日、日本 1982年10月23日 |
上映時間:316分 |
制作国:イタリア、フランス、西ドイツ |
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