スリラー

コンドル

不意に追われる身となった、CIA職員の不条理な運命を描くサスペンス・アクション

ストーリー:NYにある一見平凡なオフィスに通うターナー(ロバート・レッドフォード)。彼が勤める〈アメリカ文学史協会〉というのは、実はCIAの末端組織の世を欺く仮の姿で、その情報部員であるターナーは、世界中から収集されるミステリー関係の文献を独自に解読する作業に励んでいた。そんなある日、何者かがオフィスを襲撃し、職員たちが惨殺されるという非常事態が発生。たまたま難を逃れたターナーは、CIAの上層部に助けを求めながら必死に逃げ惑うことに・・・。

出演:ロバート・レッドフォード、フェイ・ダナウェイ、クリフ・ロバートソン、マックス・フォン・シドー、マイケル・ケーン、アディソン・パウエル、ウォルター・マッギン、ジョン・ハウスマン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ レッドフォードが若い

名作です。暗殺者のイングラムがクール!タランティーノがパルプでオマージュしてます。

★★★★★ フィクションのはずなのだが

現実と見紛うばかりのリアルな展開で、古さを全く感じさせない。ただ、ロバート・レッドフォードが若くて魅力的でまじめな好青年であることも影響しているのだろうが、殺伐としたスパイの世界が、それほど残虐性をもって迫ってこないところは弱点だろう。結末には救いはなく、国家と個人の対立は続くことが示される。あくまで大人のストーリーで、最近のハリウッド映画を観てきた私には新鮮だった。

★★★★☆ 何度観ても、よくできた娯楽映画です

ロバート・レッドフォードの魅力をシドニー・ポラックがうまく引き出しています。マックス・フォン・シドーの殺し屋が実によく、一級の娯楽作品だと思います。これまでもテレビ放送されるたびに観てきましたが、近年はぱったりと放映されなくなり、やむなくDVDを購入しました。ただ大画面のハイビジョンに慣れてしまったため、画質の粗さには閉口し、パソコンの小画面で観ました。いつか、ハイビジョン画質で観たい。作品自体は星五つですが、画質の悪さで減点しました。

★★★★☆ 原題は「コンドルの3日間」

CIAの末端組織で世界中で出版されたミステリーを分析している調査員が正体不明の敵に襲われ仲間を惨殺されて追われる身に。コードネーム”コンドル”である彼は原因が彼が何気なく上層部に上げた報告書にあることに気付き、ミステリー本の分析で得た知識を総動員して決死の反撃を試みるのですが・・・。典型的な”巻き込まれ型”サスペンスです。監督がS・ポラック(最近亡くなりました、合掌。)主演がR・レッドフォード、舞台はNYと「都会派サスペンス」のおぜん立ては十分。そこにコンドルに無理やり協力させられるキャシー(F・ダナゥエイ)という女性が絡みます。書物の分析員で暴力とは無縁の主人公が訳も分らぬまま命を巨大権力に抹殺されそうになる展開が当時はユニークでした。レッドフォード氏の男ぶりが炸裂していますが華を添えるフェイ嬢の硬質な色気も70sな雰囲気でいいですね。でもやっぱり圧倒的なのはM・V・シドー扮する殺し屋「教授」ですね。右も左も関係無く、善と悪との綱渡りとも無縁の達観した老獪な暗殺者を無類の存在感で演じております。デイブ・グルーシンの手によるサントラは70Sに花開く「フュージョン」を映画に導入した先駆的なもので都会派サスペンスにぴったりでした。問題はこの主人公がなぜ狙われる羽目になったか?これが分かりにくい。当時の米国石油資本と国益が絡むものだったと思うのですが・・・。まぁ、そんなこと分らなくても十分面白いですけどね。ベストセラー作家のジョン・グリシャムもこのお話がよく理解できなかったそうで、触発されて一本小説を書いてます。「ペリカン文書」がそれで、J・ロバーツとD・ワシントンでこちらも映画化されたのはご存じの通り。なるほどコンドルに対抗してペリカンなのね。

★★★☆☆ フェイ・ダナウェイが意外に輝いているので素敵だ

ここのところしばらく米CIAの元職員エドワード・スノーデンの情報漏えい逃亡事件が世界的に喧伝されていて、どこかいつかみた諜報もの映画のような気がしていたのだが、それがなんだったろうかと、考えていてふとシドニー・ポラック監督、ロバート・レッドフォード主演の『コンドル』を思い出した。こちらはスノーデンとは違い、仲間内での抗争なのだが、力のないものが一方的にある種の権力を持つ部署から狙われる話だった。リアル・タイムで見ているはずだが、今晩あらためて見直してみて、まるで初めて見る印象である。忘却しているのである。殺し屋役のマックス・フォン・シドーが怖いのだが、なんだかとりすましているところが間抜けな印象だし、レッドフォードとフェイ・ダナウェイの道行など、どうもしっくり理解できない展開もある。そのフェイ・ダナウェイ、意外に輝いているので素敵だと感じた。

作品の詳細

作品名:コンドル
原作名:Three Days of the Condor
監督:シドニー・ポラック
脚本:ロレンツォ・センプル・ジュニア
公開:アメリカ 1975年9月24日、日本 1975年11月29日
上映時間:118分
制作国:アメリカ
製作費:780万ドル
興行収入:4100万ドル
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