南北戦争後のアメリカ西部を舞台に、ただひたすら逃走を続ける男と彼を執拗なまでに追跡する男の因縁の対決をミステリアスかつスリリングに描く西部劇
ストーリー:1860年代、ネバダの雪深い山中を独りさまよう男、ギデオン(ピアース・ブロスナン)。彼はカーヴァー(リーアム・ニーソン)という男に追われ、あてもなく必死に逃げ回っていた。一方、カーヴァーは雇った追っ手たちを引き連れながら、淡々とギデオンを追跡し続ける。激流の川から滝、さらには平原を経て砂漠へと追いつ追われつの状況が続くが、次第にカーヴァーはギデオンを追いつめていく。やがて、二人にとっての因縁の地“セラフィム・フォールズ”でギデオンがある取り返しのつかない過ちを犯し、カーヴァーがその復讐を果たそうとしていることが明らかとなるが・・・。
出演:リーアム・ニーソン、ピアース・ブロスナン、マイケル・ウィンコット、ザンダー・バークレー、エド・ローター、トム・ヌーナン、ケヴィン・J・オコナー 、ジョン・ロビンソン、アンジェリカ・ヒューストン、アンジー・ハーモン
★★★★★ ブロスナンの良いところを引き出しています。
全編追跡劇ですが、最後まで飽きることなく観終わった後線の細さが目立つ ピアース・ブロスナンがとても良かったと思いました。リーアム・ニーソンは、腕の立つ厳し追手ですが、渋い迫真の演技で作品を締めていました。南軍の司令官であったピアース・ブロスナンが、リーアム・ニーソンの家族を焼死させてしまったことからの因縁ですが、簡潔に当事者の心の葛藤を描いています。砂漠の中で突然現れたラムと銃弾を売る女性が何とアンジェリカ・ヒューストン、凄い貫禄でビックリしました。この作品は公開時余り話題にならなかったですが良い出来です。
★★★★☆ 男と男の激闘!
南北戦争(?)で家族を目の前で殺された男の復讐劇。上官の命令を遂行したブロスナン。けれどその情報には誤りがあり、ニーソンの愛する家族を無惨に殺めてしまう結末を迎えてしまう。その復讐を果たすため、数人の男を雇いひたすらブロスナンを追いかけるニーソン。サバイバルの為あらゆる知恵と力を振り絞って、逃走するブロスナン。ものすごく男っぽく野性味あふれていて、かっこ良かったです。ハンサムすぎる外見でどうしても、あか抜けたスマートな役をする事の多い彼ですが、もとはといえば、アイルランド人。お酒が強くて、男くさい血が流れているんですよね。ブロスナン大好きな私は、ニーソンに殺されませんように。と、祈るように見てました。最終場面でお互い力を出し切って、お前の好きなようにしろ!という所は、命がけで戦った者同士にしかわからない、男の矜持が感じられました。「戦争」による悲しみ、怒り、憎しみというマイナスの感情は、人を狂わせ、新たな犠牲を生む恐ろしいものである事がよく表現されています。ラストシーンにやっと救いがあります。
作品の詳細
作品名:セラフィム・フォールズ |
原作名:Seraphim Falls |
監督:デヴィッド・フォン・アンケン |
脚本:デヴィッド・フォン・アンケン |
公開:アメリカ 2007年2月26日 |
上映時間:115分 |
制作国:アメリカ |
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