英国ミステリーの歴史に燦然と輝く傑作、完全映画化!!
ストーリー:東西冷戦下、英国情報局秘密情報部とソ連国家保安委員会は熾烈な情報戦を繰り広げていた。そんな中、英国諜報部<サーカス>のリーダー・コントロールは組織幹部の中に、ソ連の二重スパイ<もぐら>がいるとの情報を得る。疑惑の幹部は4人、だが、コントロールは謎の死を遂げる。調査を引き継いだのは、コントロールの右腕で、引退した老スパイ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)だった。やがて彼が見いだす裏切者の正体とは・・・。
出演:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ、ベネディクト・カンバーバッチ、デヴィッド・デンシック、キーラン・ハインズ、スティーヴン・グレアム、サイモン・マクバーニー、トビー・ジョーンズ
★★★★★ 激シブ映画
たまたま飛行機の中で鑑賞したのですが、登場人物が多くてその分エピソードも多く、いまいち内容把握できなかった映画です。それよりも、映像、音楽のセンスがよくって、役者も素晴らしく、ラストなんてもうニヤけてしまうくらい素敵だったのでDVDを買いました。ストーリーは、東西冷戦下の1980年代、MI6英国諜報部「CIRCUS」に潜り込んでいる二重スパイを捜し出すというサスペンス。やっぱり、ぶっつけ本番で理解するには難しい映画ですね。とにかく登場人物が多いのに加え、ファーストネームだったりラストネームだったりあだ名だったり、シーンによって呼び名が変わります。そして、回想シーンが何の前触れもなく何度も挿入される。それがほんの数年前のものなので登場人物の風貌が変わらず、死んだ人が出てこない限りすぐに回想だと気付けなかったりします。でも、これが2回目の鑑賞ということですんなり理解でき、さらに楽しめました。スパイ映画と言ってもM.I.Pのような派手なアクションはなく、リアルなスパイ稼業を描いた映画。内部資料をこっそり鞄に滑り込ませる場面なんて万引きのレベルですが手に汗握ります。とにかく、登場人物それぞれの哀しいストーリーが交差する激シブ映画です。スーツを着たおじさんたちしか出てきません。好き嫌いはわかれると思います。番外ですが、私的にびっくりだったのが主人公がゲイリーオールドマンだったということ!DVDのクレジットを見るまで気づきませんでした。こんなにシブくなってたなんて!
★★★★★ 過ぎ去ってしまった黄金時代
誰がモグラ(二重スパイ)なの!? 息の詰まる心理戦!ハラハラ!ドキドキ!そういうのを期待していると肩すかしを食らうと思います。この映画で描かれるのは、度々挿入されるパーティーのシーンが象徴する彼らの黄金時代の余韻。そしてそれが完全に終わりを告げる切なさ。ある種、青春映画的な切り口であり、長い長い物語の最終回の部分だけを観ているような感覚に陥りました。ゲイリー・オールドマン演じるスマイリーの眼鏡で表現する過去と現在、「不在」と「喝采」で締めくくるあのラストシーン・・・。『ぼくのエリ 200歳の少女』でも感じたことですが、この監督は見せ方が本当にいちいちスマート。嫌味のない上品さと言いますか。初見では説明不足という側面は確かにあると思います。ただ、一度通して観た後だと、次はまるで別作品のように堪らなく味わい深く見えるのではないかな、と二度目の鑑賞を強くお勧めしたいです。あと、よく批判の的になるこの邦題ですが、個人的にはティンカーテイラー…の童謡に馴染みの無い日本人にはこれで良かったと思います。このキャストとキービジュアルで雑技団の映画だと思う人って居ないんじゃないかと。
★★★★☆ 大人のサスペンス
007のような派手なアクションはないが、本当のスパイの世界はこうなんだろうと思わせるリアリティがある。徐々にストーリーの展開に引き込まれていき、ひたひたと迫る緊張感のアル映画である。
★★★★☆ 暗いものそして薄明かり
冷戦下、英国情報部幹部の中に潜むソ連のスパイ、それを探るスパイ達を描いていいる。画像が暗く渋く、その中に登場人物達の陰も丁寧に塗りこめられている。そうするとともすれば陰鬱で単調になりがちだが(原作はその傾向が強い)、猜疑心、妄執という負のダイナミズムに乗せ、見るものを捕らえてはなさない。かなり前に原作を読んでいてもわかりにくいところがあるが、小説ではない映像の諜報員はそういうものかもしれない。彼らは隠して生きている。テーマは信じることと裏切ること。秘密の中で生きる者達の暗いもの、そして回想と希望の薄明かりを力強く造形している。
★★★☆☆ スパイ戦
一度見ただけでは、複雑な役回りが理解できませんでした。俳優人が素晴らしいので、しばらくしたら再度観ます。
★★★☆☆ 話についていけなかった
この作品全く予習せずに観たのですが話について行けませんでした。自分の読解力や集中力が足りなかったからかもしれませんが、前知識無しに一回観ただけでは置いてきぼりをくらう人も結構いるハズです。登場人物が多く、集中して観ないと顔と名前が一致しない事もしばしば。ラストもえっ今終わったの!?みたいな感じです。画面的にも起伏に乏しい…というか淡々と続くシーンが長いので話が解らなければ余計に観るのがしんどいと思います。しかしキッチリ予習して観れば面白そうな感じはしてますし、淡々とした画面は逆に渋くてカッコ良く見えると思います。話についていける人には面白い映画なんだろうなとは思います。僕はもう観ませんが・・・。
★☆☆☆☆ 退屈
全編にわたって盛り上がりのないダラダラした展開。鋭い推理や計算された伏線もなく,感心するところもない。芸術性が高い作品が好きな人向けで,自分のようにエンターテイメント性を求める人は退屈すると思います。
作品の詳細
作品名:裏切りのサーカス |
原作名:Tinker Tailor Soldier Spy |
監督:トーマス・アルフレッドソン |
脚本:ブリジット・オコナー |
公開:イギリス 2011年9月16日、日本 2012年4月21日 |
上映時間:128分 |
制作国:イギリス、フランス、ドイツ |
製作費:2100万ドル |
興行収入:8000万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライムで視聴する(吹替版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |