東アフリカで起こった実話を題材に映画化したモンスターパニック巨編
ストーリー:英国政府の東アフリカ鉄道計画が最終段階に入った1898年、ツァボ河橋建設のため技師のジョン(ヴァル・キルマー)が現地入り。しかし、そこで彼らは「幽霊(ゴースト)」と「暗闇(ダークネス)」と呼ばれている2匹のライオンの猛襲を受け、3か月で30人の犠牲者を出してしまう。ジョンは政府から以来を受けた名うてのハンター、レミントン(マイケル・ダグラス)と協力して2匹を追うが・・・、
出演:ヴァル・キルマー、マイケル・ダグラス、バーナード・ヒル、トム・ウィルキンソン、ブライアン・マッカーディ、ジョン・カニ、エミリー・モーティマー、オム・プリ、ヘンリー・セレ
★★★★★ ライオンの怖さがよく描かれている
昔から大好きな映画。実在し140人余りが犠牲になったと言われる2頭のライオン(ツァボの人喰いライオン)とハンター達の死闘を描いている。普段見るライオンの狩りって、ドキュメンタリーでそのシーンを追いかけているものが多いからライオンがモロ写る。だが実際にはサバンナの植物に色を擬態させ、足音もなく忍び寄る。向かい合った時の眼差しに、現地民が恐怖するあのシーンもいい。火と殺意ある眼差しってなんとも言えない美しさ。そして物語の展開として、あのタイミングで彼があんな最期になるとは中々予想しにくい。こういう予想できない展開を持ってきてくれる映画、いいよね。
★★★★☆ 見方しだい
ジャンルとしてはモンスターパニックだが、私はそこに疑問を感じてしまう。これは言うまでもなく、そのほとんどが事実に基づいた話であり、敵は間違っても悪魔や怪物といった類ではないからである。中には、作品のタイトルから悪魔的なものが登場するものだと思い鑑賞した人もいるだろうが、決してそうではなく、獣は獣、ライオンはどう描いても所詮ライオンなのである。もしこれで、非現実的な怪物が登場したとしたら、それは単なるB級モンスターパニック映画になってしまうが、人や生き物の死というのは案外あっさりしたものであり、それ以上になってしまうとSF映画になりかねないものでもある。以上を踏まえた上でこの作品を見ると、実話をもとに描かれた作品としてはかなり上出来でリアルな作品だと思われる。
作品の詳細
作品名:ゴースト&ダークネス |
原作名:The Ghost and the Darkness |
監督:スティーヴン・ホプキンス |
脚本:ウィリアム・ゴールドマン |
公開:アメリカ 1996年10月11日、日本 1997年3月29日 |
上映時間:110分 |
制作国:アメリカ |
製作費:5500万ドル |
興行収入:7500万ドル |
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