ドラマ

ワイルド・アット・ハート

ふたりの熱いハートは荒野を焼きつくす

鬼才、デヴィッド・リンチの名を世界に轟かせた異色のバイオレンス・ロード・ムービー!

ストーリー:恋人のルーラ(ローラ・ダーン)の母親マリエッタ(ダイアン・ラッド)から恨みを買い、殺し屋を差し向けられたセイラー(ニコラス・ケイジ)は、勢い余ってその男を殺してしまう。服役後、出所した彼は、ルーラとともにカリフォルニアへと旅に出るが、マリエッタの雇った探偵が二人の後を追っていた。マリエッタの恨みにはある秘密があり・・・。

出演:ニコラス・ケイジ、ローラ・ダーン、ダイアン・ラッド、ウィレム・デフォー、ハリー・ディーン・スタントン、J・E・フリーマン、クリスピン・グローヴァー、イザベラ・ロッセリーニ、シェリリン・フェン、ジャック・ナンス、シェリル・リー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ マイベストです。

『ロスト・ハイウェイ』『マルホランド・ドライブ』と比べると大変わかりやすい映画ですが突然おこるリンチ・ショックにびくびく。とても変な映画です。笑えないコメディといった感じですが、とても興奮する映画です。カンヌグランプリということで何も知らないおじさま、おばさま達と映画館で観てぶっとびました。

★★★★★ ウイリアム・デフォーの怪演

見る価値の多い劇画タッチの作品だと思います。若い頃のニコラス・ケイジが主演で、救いようのないリンチワールドにのめりこんだような作品ではあるが、他のリンチ作品にあるようなサブカル風な不条理な終わり方をせず、強引にハッピーエンドに持って行く、清々しさを感じられるような作風になっている。しかしながらそんな流れにありながら、この作品の白眉は、個人的にはある異様なワンシーンのみを見せつけるためだけに出演したと思わされるウイリアム・デフォーにあると思う。個性的な俳優陣を全員喰っていると言わざるを得ない怪演ぶりは、『ダークナイト』のヒースにも匹敵するか。

★★★★☆ 待ってました、ラヴ・ミー・テンダー

ぼくはこの映画を見てエルビス・プレスリーのファンになりました。特に「ラヴ・ミー・テンダー」。ニコラス・ケイジが「ラヴ・ミー・テンダー」を歌うシーンが頭に焼き付いて離れないんですよ。リンチ独特の奇妙な雰囲気と「ラヴ・ミー・テンダー」の妙なアンバランス感覚がたまりません。エンドクレジットでも流れる「ラヴ・ミー・テンダー」が潜在意識にまで入り込んできた。『マルホランド・ドライブ』以降リンチ映画にのめり込んだぼくは、この映画のDVDを探しまくっていました。が、手に入らなかったので、今回は本当に待ちに待った再発売。ただし万人向けではないと思うので、ご注意ください。

★★★☆☆ 正確には星3つ半です

とてもよかったです。『マルホランド・ドライブ』をリンチ円熟の域、どっぷりからみつくようなリンチ・ワールドとすると、この『ワイルド・アット・ハート』はいかにも“初期のリンチ作品”。熟れきったねっとり感はまだそれほどありません。でもやはり、どこを切ってもリンチワールド。こんな映画は彼にしか創れません。話の内容としては、良くあるロードムービーなんですけどね。他のリンチ作品がだめな方でも楽しめると思います。

作品の詳細

作品名:ワイルド・アット・ハート
原作名:Wild at Heart
監督:デヴィッド・リンチ
脚本:デヴィッド・リンチ
公開:アメリカ 1990年8月17日、日本 1991年1月15日
上映時間:124分
制作国:アメリカ
製作費:1000万ドル
興行収入:1400万ドル
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