待ち受ける衝撃のラスト!裏切り者は誰だ?
ストーリー:掟は破られるニューヨーク、クイーンズ、そこは陰謀、賄賂、裏工作が横行する非情な社会。仲間をかばい服役していたレオ(マーク・ウォールバーグ)が刑期を終えて戻ってきた。彼は親友ウィリー(ホアキン・フェニックス)や彼の恋人エリカ(シャーリーズ・セロン)と再会を喜びあい、叔父フランク(ジェームズ・カーン)が経営する会社で人生をやり直そうと決心する。だが、政財界の実力者フランクには裏の顔があった。知らず知らずに組織の陰謀、贈賄汚職、果ては殺人にまでに巻き込まれるレオ。そしてある秘密を知ってしまったことから、組織の標的となってしまう。レオは全力で事態を突破しようとするが・・・。
出演:マーク・ウォールバーグ、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロン、ジェームズ・カーン、エレン・バースティン、フェイ・ダナウェイ、スティーヴ・ローレンス、トニー・ムサンテ、デイヴィッド・ザヤス
★★★★★ リアルでぴりり。
ハリウッド映画が好きだけど、ハリウッド映画的な派手さや「んな、バカな!」的なストーリーに飽きた方におすすめの秀作です。特に俳優陣の演技力とコンビネーションには素晴らしいものがあります。若手のマーク・ウォルバーグ、ホアキン・フェニックス、シャーリーズ・セロンをはじめ、大御所ジェームズ・カーン、フェイ・ダナウェイ、エレン・バースティン、脇役のオジサン方など、すべての人が丁寧で渋い静かな演技を披露しています。特にホアキン・フェニックスの友情と自己保身と嫉妬の板挟みで徐々に崩壊していく演技と、マーク・ウォルバーグの、愛する母を守るために選択した行動はぴりりと印象に残りました。親族・親友・恋人・仕事の狭間で静かに葛藤するそれぞれの人間たち。ほんとうの裏切り者は誰なのか?実際にこういう事件があったとしても不思議ではないリアルさがあります。
★★★☆☆ 絶賛するほどの演技とは思わない
若手俳優陣は、それぞれがいかにもそれらしい役どころだが、どこか単調で深みを感じない。とくにウォールバーグは最初から最後までただの正義感で、こういう立場の人間の弱弱しさや適当さが醸し出せていない。それに比べ、地下鉄メンテ企業の社長を演じるジェームズ・カーンとその夫人フェイ・ダナウェイは、黒いけど、しかしそれでもそう生きざるを得ない人の存在感の危うさと確かさを十分に出している。とくにフェイ・ダナウェイは流石である。シャーリーズ・セロン見たさだったが、この二人のほうにむしろ収穫があった。いっけん暗く救いのない話ではあるが、それでも、コネと裏金で中小企業がまだ何とかなった頃があったんだな、という感想が先に立つ。そういう意味で、ドライな経済指標で何事も切って捨てられがちな現代の者には、どこか引き込まれる雰囲気を持つ。それもストーリーを最後まで追わせた所のひとつ。
作品の詳細
作品名:裏切り者 |
原作名:The Yards |
監督:ジェームズ・グレイ |
脚本:ジェームズ・グレイ |
公開:アメリカ 2000年10月12日、日本 2001年11月23日 |
上映時間:115分 |
制作国:アメリカ |
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